‘’体育座り‘’からたどり着いた意外な境地①

きょーつけえ!やすめ!きょーつけえ!やすめ!前へならえ!!

 ’’体育座り’’・・・ご存知ですよね。
’’三角座り’’とも呼ばれるそうです。
皆さんはのようなイメージをお持ちでしょうか?
 
 私は近所の小学校で支援員として働いております。体育座りといえば、もちろん体育の時間に先生のお話を聞く際取る姿勢です。
あるいは、全校集会のとき。
「おはようございます。」
と挨拶をかわし、校長先生のお話が始まるとき、
「座って下さい。」と言われます。この時子どもたちは体育座りでお話を聞くのです。

 自分の小学生時代は、外での朝礼がほとんどでした。
暑くても寒くても外に立ってお話を聞いた記憶があります。
 体育館での朝礼ももちろん記憶にありますが、立って話を聞くのは当たり前でした。
貧血を起こした子が時々バターンと倒れたりしていました。
「きよーつけ!」「休め!」
「きよーつけ!」「休め!」
という教師の号令が繰り返されました。

 それと比べれば、体育座りでお話を聞けるのは楽チンだよなあと感じるのです。

 立つよりは楽ちんと感じる体育座りに潜む陰謀?

 さて、今回はその体育座りの話題です。
前々回のブログでは管理教育が盛んだった頃の、静岡市の小学校での光景を紹介しました。
後ろに手を組んで校舎内を歩かされる子どもたちの姿です。
kyokoippoppo.hatenablog.com

 今回は、体育座りをする子どもたちの写真です。(『子どもやがて悲しき50年』より)
同じ小学校で撮られたものです。
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特徴的なのは皆、体育座りの姿勢をした上で、顔を伏せていることです。
どんな時に何の目的でとられた姿勢かは分かりません。
編者である村上義雄氏は、この様子を‘’全面降伏の姿勢で待機‘’と表しています。
この、体育座りについてつらつらと検索していて見つけたのが下記の記事です。
news-neohiro.blog.so-net.ne.jp
おお!竹内敏晴氏のお名前が!!

貼り付けた上で内容を簡単にご紹介します。

体育座りは1958年に各学校に通達され広められたものである。
自分の手でもう片方の手をつかむので、手いたずらを防ぐことができる。
首の可動域もせばまるので注意散漫を防ぐことができる。
著書『思想する「からだ」』のなかで、竹内敏晴氏は、
「苦しく自由を奪われる姿勢を、無自覚に受け入れさせ、時に楽なものとさえ思わせる、これは最も残酷な仕打ちである。」
と述べ、この姿勢を強いる教育を強く批判している。

思想する「からだ」

思想する「からだ」

こんな記事も見つけました。
k-dystopia.com


 竹内敏晴氏は林竹二氏の教育に対する姿勢と意見に深い理解を示し、多くの対談を重ねてきた人です。
何冊かの著作も読んでいる私です。
竹内氏の、体育座りに対しての鋭い洞察・・・

 私は、自分のブログにこれを貼り付けることに何のためらいもありませんでした。
竹内氏の鋭い洞察を添えることで自分のブログにも、箔がつくような気持ちでおりました。
しかし、
同じ竹内氏のこの意見を引用しながらも、別の感じかたを述べたあるブログに出会ったのです。

私を立ち止まらせた記事

uchikoyoga.hatenablog.com

続きは次回に書きます。