健康な心が葛藤を生む

あるべき悩みを悩むこと

 うつ関連の情報を検索していて見つけたのが泉谷閑示氏のメッセージでした。
頭からの指令に心と身体がついていけなくなることによって、様々な不調和がうまれるということが、いくつかの事例にそって説明されており、
「なるほど」と納得できるものでした。
印象に残ったことをこれまでのブログにも書いてきました。
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 さて、今回は「葛藤」についての泉谷氏の見解を話題にします。
まずはこの図を、ご覧ください。

頭と心の求めることが一致せず、せめぎあっている状態が葛藤です。図1になります。
しかし、とかく人間はどうにかしてスッキリしたいという性分があるそうで、どちらか一方を埋めて葛藤から逃れようとするのです。
その際生き残るのは、たいてい頭由来の考えで、心の声は抑圧されてしまいがちだというのです。それが図2の状態です。
見かけ上スッキリし、葛藤がなくなったかにみえますが、抑圧された心の声はいずれ身体の不調となって現れるのです。
心が抑圧されていますから、連動する身体もエネルギーを生み出せす、倦怠感、食欲不振、不眠などのうつ状態が出始め、不調の坂道を下ることになるのです。
泉谷氏名はその著書『「普通がいい」という病』の中で次のように書いています。

治療としては、抑圧されているものを葛藤レベルまで持ち上げていってあげれば十分に意味があることになります。よくクライアントの方は「治ったら、スッキリして悩みもなくなって、きっと楽になるはずだ」と考えがちですが、実際は、あるべき悩みを悩むようになる。それが「治る」ということなのてす。

葛藤を持ちこたえる力

引用を続けます。

このように治療によって、悩み、苦しみなどかはっきり意識上にでてくるようになるのですが、それで終わりにするのか、それでは辛いままで終わってしまうことになりはしないか、と思われるかもしれません。もちろんその先のプロセスがあります。
その内容について今は触れませんが、まずは悩み・苦しみ・葛藤を持ちこたえられる力、葛藤が解決するまで持っている力、あるいは待っている力、これが養成されるように導くことが、ことに精神療法においては大切なことなのです。

大文字はkyokoによる
私は「あっ」と思いました。
これって『ネガティブ・ケイパビリティー』の帚木蓬生さんの言葉とぴったり重なるではないかと。
この本の副題は「答えの出ない事態に耐える力」となっております。
当ブログの第一歩はまさにこの言葉に背中を押されて始まったのです。
ブログ100記事目を目前に、このブログはスタート地点に再び戻ってきたのです。

お金、不安、先々、心配

そんな気分でいっぱいだった私が、それを道づれに歩いてゆくしかなさそうだと思えたのも『ネガティブ・ケイパビリティ』という言葉(考え方)を知ったからです。
もちろんその言葉を知らなくても歩いたことでしょうさ。
そして知っていても知らなくてもたどった道は同じだったことでしょう。

でも、ブログの発信をしながら歩いた道は楽しかったな。しないで歩くより楽しかったな。
そう思います。
次回は100記事目!!何を書こうかな?
貼り付けた過去ブログ・・・・初期のブログをリライトする重要性を解く記事も読みましたが、私はあえてそのままにしておきます。
超初心者の未熟ぶりをそのまま、記録として残しておきたいので。
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