グノーム

見えないものだち

 私は今回、「妖精」を話題にしようと思っています。
「不思議なこと」というカテゴリーに加え、
「見えないものたち」
「シュタイナーに関すること」
という新カテゴリーも設けました。
この記事は、自分が得た知識のストックとしての要素が強いです。
引用と貼り付けが多いものになっております。
先にお断りしたおきましょう。

 前回のブログでは、「金のなる木」の小枝を差し芽にしたことを書きました。
その折、次は植物と関連が深いとされる「妖精」について書き留めて置こうと思ったのです。

根の精霊グノーム

 ルドルフ・シュタイナー著、西川隆範訳『天使たち妖精たち』は次のように書き出されています。

天使たち妖精たち―精神世界の霊的存在 (Steiner Books)

天使たち妖精たち―精神世界の霊的存在 (Steiner Books)

 外的に知覚できる、目に見える世界のほかに、不可視の世界が存在しています。目に見える世界と見えない世界とで、世界が形成されているのです。目を植物界に向けると、そのことがはっきりとわかります。

 植物は不思議な方法で大気圏の助けを借りて、種子から成長し、非常に多様な姿で地表に現れています

 意志を持たない植物がこのように自ら生長することを、私たちは普段当たり前の事象として捉えております。しかし改めて考えてみると、とても神秘的な営みであると感じないでしょうか?
また植物は、それぞれが次代の種子を残すための特性を持っており、それはまるで「知恵」のようであり、「戦略」のようでもあり、植物に意志が存在しているかのような錯覚さえ持ってしまいます。
シュタイナーはさらに次のように続けます。

 私たちが霊的なまなざしで植物界を眺めると、古代の本能的な透視者にも知られていた、一群の妖精たちが現れてきます。それらの妖精は忘れ去られ、今日ではただ詩に歌われるだけで、現実に存在しているとは思われていません。人間は植物界を理解しなくなったのです。

 植物は根を大地の中に伸ばしています。本来、何が植物から大地の中に伸びているのかを追究できる人、霊的なまなざしを持って根を正しく透視できる人は、植物のいたるところを自然元素霊(妖精・精霊)たちが取り巻き、活動しているのを見ます。この元素霊たちは、昔は「グノーム(土の精)」と呼ばれていましたが、「根の精霊たち」と名付けることができます。

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 さて、「グノーム」をネット検索してみたところ、それはやはり‘’土の精霊‘’であると説明されており、姿はこのようであると提示されておりました。
もちろんこればかりでなく、私たちに馴染みのある帽子をかぶった小人のような画像もたくさん見つかりました。

f:id:kyokoippoppo:20190206192645j:plain:w200:left 私はここで一つの疑問を持ちます。
シュタイナーが‘’見た精霊は、実際‘’形‘’として見えていたのでしょうか?


シュタイナーは、彼らの姿は肉眼では見えないと言うのですが、肉眼ではない心眼・・・・霊的なまなざしで見た場合、感知できるのは”姿形”なのでしょうか?
このあたりが私にとっては謎なのです。



文章は続きます。

・・・・・肉眼には見えませんが、彼らの活動は目に見えます。

根の精霊たちが仲介しないと、根は発生できません。根の精霊たちは地球の鉱物を流動させて、植物の根元にもたらします。もちろん、それは霊的な事象です。

 このように、読み進むとシュタイナーは”帽子をかぶったじいさん”を見ていたわけではなさそうですね。
帽子をかぶったじいさんを含む一連のグノーム像は、遠い昔、数少ない透視者が伝えた妖精の存在を、人々がもう少し身近にするためにイメージし、それが定着したものなのでしょう。

追記・・・本書を読み進めましたら、妖精には一定の形態を有するものと、絶えず姿形を変化させているものがあると書かれていました。
グノームは前者にあたり、さまさまな種類の、はっきりした輪郭のある形姿でとらえることができるそうです。
グノームは、‘’帽子をかぶったおじいさん‘’ではないまでも、何らかの形を持ったものらしいですね。


妖精にはグノームのほかにも、
ウンディーネ
シルフ
サラマンダー
などがいるのですが、こちらは気が向いた時にでも追々綴ってゆきましょう。

 ネットで見つけたこちらの記事も貼っておきます。
「グノームワールド」という名のブログです。シュタイナーの思想を伝える内容になっています。
ameblo.jp
下記の文章が印象に残りました。

妖精や天使は、もちろん、人が考え、分類した呼び名でしかありません。
本当のところ、どんな物でできているのか、思念だけが存在するのかは、未だ謎ですが、確かに存在するのは確かなのです。
たとえば、仮に、自分が、妖精や天使と接触できたとして、彼らから情報を貰ったとします。
その言葉の言語がなんであれ、自分が知りえない情報だとすれば、明らかに、妖精や天使は、存在するのです。

「天使」「妖精」という言葉はなるほど、人間が名付けたものなのです。
「グノーム」とか「シルフ」なども・・・・
であれば、日本にもその土地の中で伝えられた妖精の形や名称があるはずですね。
それを探っていくのも楽しいでしょうね。