北緯44度の秋

 今週のお題「秋の空気」

 朝起きると一番にやることが”ストーブ点火”となりました。
部屋の温度は15度ほど、震えるような寒さではありませんが、まずは点火。

 夏の間、台所の北窓から見ることができた朝日は、とっくに姿を消しました。
徐々に日の出の位置を変え、今は東に向いた窓から見事な朝焼けを見ることができます。
5時頃起きると、東の空が紅く明るんでいるのです。

 その朝日がいよいよ昇ると、わが家の和室から居間のすみっこにまで、長々とした日差しが届きます。

爽やかで、明るい気持ちになるものの、日差しが床に積もったホコリや、愛犬ブウタロウの抜け毛までをしっかりと見せつけるのです。

 8時前には、すぐそばの小学校へと出勤です。
 

秋の渡り

 家を出るや、「きゅうきゅう」「きいきい」というかん高い音が耳に入ってきます。
白鳥です。
ここ、オホーツク海沿岸の地域は、シベリアから本州の越冬地へと渡る白鳥たちの中継点となっております。
白鳥たちは、刈り取りの終わったデントコーン畑などに降り立ち、餌を補給したり羽を休めたりするのです。
f:id:kyokoippoppo:20191020090106j:plain
(資料は環境省が調べた2009年のオオハクチョウの渡りのルート)

(これは昨年撮った写真・・・です。)

空から降る音に見上げると、あちらに3羽、向こうに6羽というように滑空しております。

そうかと思えば、いよいよ旅立ちなのかみごとな隊列を組み、十数羽の団体で空の向こうにはばたいて消えてゆくことも。

彼らがいなくなるともう、翌年の春まで姿を見ることはありません。

一方人間は地上に残り、これからの厳しい冬を一日一日越えてゆかなくてはなりません。

秋の話題で書いておりますが、こちらはもう初冬の風情です。
朝の気温は、零度に近づき、自転車で登校する子どもたちの吐く息も白くなって立ち昇ります。

 降雪地域の子どもたちは、自転車のOFFシーズンというものがあり、今年も2週間後には自転車通学ができなくなります。
そう、自転車は物置に仕舞われ、春までおあずけになるのです。
次に自転車を出し、久々にそのスピード感を味わう頃には、また頭上で白鳥たちの鳴き交わす声が聞こえていることでしょう。

教室で

 今、担当している4年生教室にはいると、まず目に入るのが、窓の外に立つ白樺の葉。
冷たく清涼な空気のなかで、キラキラとした日差しに照らされる

目に鮮やかな黄色です。

その黄色が全て落ち無くなる頃は、次の季節を迎えていることでしょう。

ナナカマド

写真は娘の住宅前のナナカマド。

紅い実も、寒さに身を縮めているようです。