教育

意外な境地から再びぼちぼちと・・・

林竹二について書こうと思った 林竹二について書こうと思ったのです。 そして「急ぎ旅じゃあないのだから・・」とつぶやいて、戦後の教育や子ども達を取り巻く環境などについて、つらつらと綴って参りました。 前回は、『体育座りからたどりついた意外な境地…

体育座りからたどりついた意外な境地②

先生達は子どもを見ていない 写真集『授業の中の子どもたち』(日本放送協会出版協会)のⅢ章に、林竹二と竹内敏晴の対談が載せられています。 下記はその一部です。 竹内 つまりその一人一人に可能性があり、その一人一人が主役だということと、 そこで発せら…

‘’体育座り‘’からたどり着いた意外な境地①

きょーつけえ!やすめ!きょーつけえ!やすめ!前へならえ!! ’’体育座り’’・・・ご存知ですよね。 ’’三角座り’’とも呼ばれるそうです。 皆さんはのようなイメージをお持ちでしょうか? 私は近所の小学校で支援員として働いております。体育座りといえば、…

後ろに組まれた手がほどけていく

後ろに組まれた手 前回は静岡県のある小学校で写された写真を紹介しました。 校内を歩く際、手を後ろに組むことを強要され階段すらもそのようにして歩く子どもの姿でした。 つまずいても手も出せない、不安定極まりない姿勢。 1970年代から1990年半ばあたり…

何のための教育?

管理教育 学校というところは、少なくない人数の、まだ未熟な子どもを集めて一定時間預かるわけですから、ある程度の管理は必要なのだと思います。 そしてその程度によっては、足りない=指導できていないと指摘されたり、 過剰=やり過ぎと言われたりするので…

カラスの軍団

ああ!似てる 前回は際立った管理教育を行った愛知県の東郷高校と日生学園について書きました。 kyokoippoppo.hatenablog.com「形から入る教育」であり、強圧的な指導で生徒をコントロールし、反逆を許さず徹底した従順を植え付けるものでした。「そういう学…

嫌な場所 怖い場所

戦後の子どもや教育に関する事がらをポチポチと書きすすめております。 参考にしている一冊・・・ 『子どもやがて悲しき50年』(村上義雄編・太郎次郎社)のページを進めましょう。 あるティーンの姿 前回のブログで紹介した企業戦士たちの写真に続くのは、‘’熱中…

企業教育 学校教育

夏休み終了 猛暑、大雨、雷、ゲリラ豪雨・・・・極端な気象の影響を受けた今年の夏でしたね。(過去形で語ってしまいましたが、本州はまだ夏継続中のことでしよう。) こちらは、雨ふりの寒いお盆となりました。 紫陽花とコスモスが同時に咲く北海道。 ススキの穂…

長浜功氏の理念を手がかりに⑦・・・乞食の子 パート2

kyokoippoppo.hatenablog.com kyokoippoppo.hatenablog.com このブログは先に投稿したものと関連しております。お時間が許しましたらこちらと合わせてお読み下さい。 放浪をやめた一家 「この子を学校にやりなさい。」 ある日、物乞いの先で出会った白髪の老…

長浜功氏の理念を手がかりに⑤・・・この道のむこうに

このブログは先に投稿したものと関連しております。 お時間が許しましたら、こちらと合わせてお読み下さい。 kyokoippoppo.hatenablog.com kyokoippoppo.hatenablog.com パンチート この道のむこうに (Y.A.Books)作者: フランシスコヒメネス,Francisco Jim´e…

長浜功氏の理念を手がかりに④・・・・イクバルの闘い

このブログは先日投稿したものと関連しております。 お時間が許しましたら、こちらと合わせてお読み下さい。 kyokoippoppo.hatenablog.com kyokoippoppo.hatenablog.com びっくりした写真 まず先に、この写真に出会いました。 『未来って何ですか ぼくがいち…

長浜功氏の理念を手がかりに③・・・・カムイ伝

カムイ伝 このブログは先日投稿したものと関連しております。 お時間が許しましたら、こちらと合わせてお読み下さいませ。 kyokoippoppo.hatenablog.com kyokoippoppo.hatenablog.com 『カムイ伝』は、大変衝撃的な内容でした。感情移入して読むと苦しくなる…

長浜功氏の理念を手がかりに② 

長浜氏の教育に対する理念 『地方公立校でも「楽園」だった』の著者である川村美紀氏が大学院で学んだ際の教授であった長浜功氏。彼の教育に対する理念は以下のようなものだと思います。・教育は貧困を克服するための力にならなければならない。 ・その際体…

長浜功氏の理念を手がかりに ①

長浜功氏 長浜功氏は先に書いたブログ『地方公立校でも「楽園」だった』の著者である川村美紀氏が、東京学芸大学 大学院で学んだ教授です 長浜氏は戦後の優れた教育として、 ・無着成恭の生活綴方教育(山びこ学校) ・山梨の巨摩中学校 ・東井義雄の実践 を挙…

消された学校

巨摩中教育 さて、続きです。 巨摩中学校のことでしたね。 前回のブログで、続きは次回と書きましたが、 この学校での実践をブログで伝えきるということは、不可能だなあと感じております。 kyokoippoppo.hatenablog.com ⚫教師によって作り出された自主教材…

『地方公立校でも「楽園」だった』

卵を立たせた上級生 湧別図書館の司書さんが調達してくれたこの本。 2005年9月の発行で、著者は川村美紀さんという方です。 私は主婦である。どちらかというと、家事の苦手な、なまけものの主婦である。 このように書き出されています。 息子さんが一人おり…

再来年のことを言うと・・・・

kyoko‥中学生 私が中学校に入学したのは、1970年の春のこと。 真新しい制服に袖を通す新生活にワクワクして、通ったことを覚えています。 児童数増加のため、小学生4年生のときに分校に移っていった懐かしい友の顔にも再会できました。 ぶんぞう先生という…

1969年 大学闘争のころ

気温急降下 暑いね、暑いねとあいさつを交わしていた数日前のこと、夕方になるとともに冷たい北風がオホーツク海の方から吹いてきて、気温が一気に落ちました。 今朝はカッコウののどかな鳴き声も、ハルゼミの賑やかな鳴き声もビタリと止み、シトシト冷たい…

斎藤喜博と林竹二

カッコウ 6月・・・・夜明けが早く、カッコウの声が聞こえてくる季節。ライラックも開花しました。 こちらで暮らして間もない頃はカッコウの鳴き声に感激し、新しい土地で暮らすのだなあという思いを新たにしたものです。 夏至のころの夜明けの早さにも驚きまし…

「島小」というメッカ

千葉保先生 私に「斎藤喜博」を教えてくれたのは、教育実習の担当教諭、千葉保先生です。 私が学んだ鎌倉市の短大は,実習先を学生にしっかりと割り振ってくれました。 私の実習先は、鎌倉市立腰越小学校。 湘南の海を望む場所にあり、毎日江ノ島電鉄、通称江…

とびっきりの珍回答‼️

あっちゃんあがつく・・・ 教育史の続きは今日はお休みです。(色々余裕がなくて・・・時間も気持ちも頭の中も。) さて、5月の中旬も過ぎようとしている今も、娘と孫が滞在中です。 ばあば ばあば と なつく孫にほだされて、夜の寝かしつけまでお付き合いして…

急ぎ旅ではないけれど、忙しい日々

連休だあ! 北国の桜が平年より早く咲きました。 庭の水仙もさかりです。 さて、連休を利用して、娘と孫がやってきております。 なんとも忙しい そんな中、在庫の布で孫用の服を作り始めたりして ますます あれもこれもという気持ちになり気忙しい。 今は、…

林竹二について・・教育の変遷を辿りながら

そうだ 急ぎ旅ってわけじゃないのだ 先のブログで、「今さら林竹二を語っても、自分のノスタルジーにしか過ぎない。 今の自分と繋がるものは何も無い。」 と書きました。 が、はて?そうだろうか? もし私が林竹二を知らなかったら? と想像してみます。 ’’…

林竹二について

林竹二と検索したら 自分を語るとき、自分のやって来た子育てを考えるとき、教育について思いを巡らせるとき、外すことのできない存在として、「林竹二」がいます。 いつかブログで、と思いながらも彼はとっくに故人ですし、彼の残した出版物も過去のものに…

なんだか、さみしくなっちゃった。

春うらら 風邪も抜け、やろうと思っていたことのあれやこれやに手をつけた午前中。 その後、ワンコを連れてお散歩。 ざわざわと南風が吹き、春一番の花、福寿草やクロッカスが庭に咲き、ご近所さんも庭仕事。 挨拶をかわします。 春だなあ️ 待ちに待った春。…

学校は・・・・・・・・工場

内田氏と林氏の言葉 庭のクロッカスが咲きました。 庭に色を添えた第一号 前回のブログを書き上げるのには、時間がかかりました。 kyokoippoppo.hatenablog.com 新年度の仕事がスタートして、時間的な制約があったことに加え、文章をどう展開し、まとめてい…

なぜ勉強しなければならないのですか?

何故勉強するの? まずはお読み下さい。 ・・・現に経済合理性を動機づけにして子どもを学習に導き入れようとする大人がいます。 「そうそうそうなのさ。そんなのばっかり!」 ・・・・・・・・・私の心の声 私は、続く文章に期待を寄せて読み進みます。 ・・・彼らは「勉強…

母のこと

横浜 私は川崎で産まれましたが、物心つく頃には、横浜におり、そこで幼少期から18歳までを過ごしました。 それを言うと、地元の方に、「まあ!都会から!」 と言われますが、住まいのあった場所は横浜駅(港)より内陸部で、周りはほのぼのした風景でした。 …

しんさいニート②思わず手が止まったページ

しんさいニート作者:カトーコーキイースト・プレスAmazon 読んでいてページをめくる手が止まりました。 分厚く内容豊富な本でしたのて、落ちついてゆっくり読んでいました。 コーキ氏が、日に日に追い詰められ、「死にたい」という衝動から逃れられなくなり…

動悸 不眠 下痢 唾液が出ない・・・あれは11年前・・・

11年前のちょうど今頃。 私は常に動悸がしていました。 下痢も続いていました。 唾液が出づらくなっていました。 怖い怖い怖いと怯えていました。 1月中旬から始めた仕事のせいです。小さな小学校で働き始めたのです。任期は3月末まで。 正味日数は50日足…