ネガティブ・ケイパビリティ

 ブログの雑誌といっしょに図書館で借りた
『ネガティブ・ケイパビリティ』という本。
私にとっては大事な一冊となったわけですが、実は教養不足で、わからない部分も多々ありました。
著者の帚木さんは『ネガティブ・ケイパビリティ』を伝えるべく、シェイクスピア紫式部の作品を紹介し、熱く語っておられるのですが、受けとる私は
「うーん。難しいなあ。作品知らないし・・・」
っていう感じでした。
 ただ、答えを急がない。
ままならず、苦しい状況に対して、ただ持ちこたえていこうとすれば良い。

というメッセージに強く惹かれたのです。


 昨年まで、ちょっとした時間にネットを開いては
色々調べていた私。
検索欄に打ち込んでいたのは
★鬱 治したい
★鬱 治らない 
★鬱 ぶり返し・・・・であったり。(息子が鬱なので)
★お金が欲しい・・・・であったり。(先行き不安☠️)
★心がざわつく時・・であったり。あげくに
★天使体験・・・天使が助けてくれるらしい本を読ん
 だからね。
鬱に関していえば、『必ず治る病』という力強いメッセージも受け取りつつも、ぶり返しや再発が多く回復までの道のりが長いことも知る結果となりました。

 朝しっかり起きるとか、炭水化物の摂取を控えるとか、瞑想するとか、深い呼吸とか仲間と繋がるとか、お金をかけずに出来そうな記事は息子に伝えもしました。
「出来そうなことはすべて試したよ。」
と言われたこともあったし、なんだかもう考えるとか試すとかいうところまでいかない状態の時もありました。
 結局、今の状況はそう簡単には変わりそうもないわけです。
 でも、不安にかられてまた検索する。隙間時間についネットの世界をさまよってしまうのでした。
 鬱を体験する人がたくさんいることを知ればいくらか安心しましたし、その方々の発する貴重な言葉に出会うこともできました。
 有名人の鬱体験を知り、この人もあの人も と思えば、遠い存在の方々も仲間に括りたくなるのです。
 でも  色々な記事を読んだあとで、結局心に思うのは
『息子よ、早く治れ!いつ治る?』
という本音です。
 そんなときだったから 図書館で目に入った
『ネガティブ・ケイパビリティ』というタイトルに(ケイパ・・・の意味はわからなかったけど)引き寄せられ、添えられた副題『答えの出ない事態に耐える力』に視線を走らせるや、迷わず手に取ったのです。


 前述のように、本の内容全てが理解できたわけではありませんが、読後 ざわついていた私の心は
かなりしずかになりました。
心配や、不安が消えたわけではありません。
それらを連れて歩いて行こうと思えるようになったのです。ネガティブ・ケイパビリティ  答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書)

 貼り付けというのを初めてやってみたぞ。
チョッとでっかいなあ。
まあ、今日はこれで満足🈵😃✨



2018 6月30日の追記

関内関外日記で『ネガティブ・ケイパビリティ』について書かれていました。
「おお!」と感激したので貼り付けます。
goldhead.hatenablog.com