風邪っぴき

13日の金曜日

 新年度がスタートして最初の一週間は、(私の勤務は6日スタート、13日が実質一週間後でした。)どこか緊張があったものか?
先週金曜日、家に帰ったとたん体調の悪さを感じ、そのまま風邪ひきさん。
頭がぽーっとして、めんどうなことは考えられず、教育云々の、本は脇にうっちゃり、久々に物語を読みました。文章は分かりやすく、挿し絵はステキで、登場人物は善き人で・・・・・弱った身体には丁度よい読み物なのです。

ぼくたちに翼があったころ (世界傑作童話シリーズ)

ぼくたちに翼があったころ (世界傑作童話シリーズ)

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 また、毎朝決まって食べていたトーストは受け付けず
(喉に、落っこちない)代わりに食べたくなったのが、お粥でした。
お粥に梅干。最強のコンビです。ああ、美味しかった。これも疲れた身体に沁みました

   *   *   *   *   *

 さてさて、家庭を持ち、子を育てる中で、ままならないことに直面している娘から、その悩みや愚痴を聞くことがこの頃増えております。

出来事一つ一つの愚痴のようでいて、結局は「今までどういう姿勢で生きてきたのか?」の現れであり、
「そうであれば、これからどのようになってゆきたいか?」
が、問われるわけですが、苛立つ感情や、意地や諦めや、ため息が先立ち苦しそうです。

「今まで人との関係をどう築いてきたか?とか、どんな男性に惹きつけられてきたか?どんなお付き合いをしてきたか?やらが、当たり前だけど今に繋がっている。」
と娘は言い、
「そんな自分は、やはり育った家庭の影響を多分に受けているよ」と。
端的に言ってしまえば
「我が家は、理想的な家庭ではなかったよ。」
・・・・と。決して責めてるわけじゃあないと前置きをしながら伝えてくる娘です。

「お母さんは離婚もせず、子どもたちのために尽くしてくれたけど、私はそれを理想とはしていないんだよ。」
 
そんな話を、鼻をズルズルすすりなから聞いた(泣いたんしゃないよ。風邪ですよー。)わけです。



本をたくさん読んで、林竹二も知っていて、’’教育の理想’’なんてことを考えてたりしてきた私だけれど、子どもが欲しかったのは、「仲の良い家族」
というシンプルなものだったのだよなあ。しかし、これがなかなか簡単ではなかったんだな。
風邪っぴきの私は、『完敗』
という気分で、抗う気持ちも、取り繕う気持ちもありませんでした。
それは、いっそ気持ちが良く、過ぎ去った時間をただ、真っ直ぐ見るしかないなあ。
と感じました。

新しい風

昨晩、子どもたち三人のラインをそれぞれ確認。本当に本当に珍しいことに全てが、ほっとする内容で、なんだか、洞穴から抜け出たような気分になりました。
いえ、もちろん、何がが、大きく変わったり解決したわけではないのです。
でも、この小さな出来事が大変貴重なのです。変化の兆しのように感じたのです。

 本日20日 金曜日。風邪はあらかた抜けました。
学校(職場)へは歩いて向かいました。
暖かい風が頬に、耳に気持ち良く、
「新しい風だなあ。」
と感じなから歩きました。