気温急降下
暑いね、暑いねとあいさつを交わしていた数日前のこと、夕方になるとともに冷たい北風がオホーツク海の方から吹いてきて、気温が一気に落ちました。
今朝はカッコウののどかな鳴き声も、ハルゼミの賑やかな鳴き声もビタリと止み、シトシト冷たい雨が降っています。
冬の寒さはもう仕方がないと諦めるものの、この時期の寒さは、非常に損をしたような気分になりますね。仕方ないとは言いがたい。 おーい・・・・何だよお・・・という気分。
戦後の、子どもを取り巻く状況やら教育に関することをつらつらと綴っております。その過程で林竹二氏にも迫っていきたいと考えています。
若者たちの激しい抵抗
米軍のファントム機が、九州大学、箱崎キャンパスに落ちたのは1968年6月のことでした。今からちょうど50年前のことです。
被害を受けたのは、建設中の建物でしたのでケガ人はいませんでしたが、墜落の現場は生々しく、一部の学生たちはこの事件を米軍板付基地反対闘争に利用しようと考たのでした。
建物に突き刺さった機体をそのままにして、反戦平和運動の象徴としていこうとしたのです。
しかし明けて早々の1969年1月5日、その機体が何者かによって降ろされます。
この年のこの出来事をきっかけに、国内の大学は次々と闘争の舞台となってゆくことになります。
それにしても、建物に刺さったままの機体は半年は放置されていたということですよね。
今では安全面という点で、まずあり得ない状況のように感じます。
この事件から50年の節目だということで書かれた、毎日新聞のフレッシュな記事を見つけましたので貼り付けてみました。
https://mainichi.jp/articles/20180601/k00/00e/040/329000c
これが呼び水となったように1969年は様々な学生闘争が繰り広げられました。
10日後、同月16日にはには京大闘争が始まり、
18日は東大安田講堂に立てこもっていた全共闘に対し、機動隊が導入されました。二日間の攻防の末に封鎖解除。
このような強行策は火に油を注ぐ結果となりました。
2月18日・・・日大文理部に機動隊導入、バリケード解除。
2月26日・・・京大全共闘が時計台封鎖。
4月28日・・・沖縄デー、各地で集会やデモ。
6月29日・・・新宿西口広場のフォークソング集会に
7000人が集まった。
7月24日・・・衆院で大学臨時措置法強行採決。
8月 5日・・・参院でも強行採決。
9月 5日・・・全国共闘連合結成大会(新左翼と178の
大学共闘参加)
9月22日・・・46時間の徹底抗戦の末京大時計台砦
解除
10月14日・・・九大全国の大学で最後の徹底抗戦。
3時間後に解除。
米軍機は板付基地へ運び出された。
★なにい!例の機体は引きずり降ろされただけで撤去には至っていなかったのですね。
九大に始まり、九大で終わった大学紛争だったといえましょう。
10月21日・・・国際反戦デー。騒乱罪適用。
11月16日・・・佐藤首相訪米抗議集会
11月21日・・・沖縄復帰共同声明。
なんともすごい一年間だったなあと感じます。
この時期の若者の闘争にかけるエネルギーと、一直線の思想に驚くばかりですが、実は個々の内部に育った意思による行動というよりは、その時の巨大な流行に乗った、乗るしかかなったというのが実態ではなかったでしょうか。
国を相手どるという壮大なドラマと、個人の実像とのズレを感じる人も出始め闘争の質はかわっていったようです。
すでに、この年の夏に大学法が国会を通過して成立し、秋も終わりになると、多くの大学でスト解除が始まっていた。運動は街頭へ出て行かざるをえなくなった。スローガンも「佐藤訪米阻止」、「70年安保粉砕」など政治色を強めていった。街頭デモでは、角材や竹竿が乱立するようになった。
学内の運動も、学生の多くは遠巻きに見るようになった。
番場友子「全共闘運動の突破口としての『性差研』創設」より
※今日のブログには、この時代特有の言葉が随所に見られますが、その説明は省くことにしました。首をつっこんだらきりがなくなってしまいますし、内容も多くなり、難しくなってしまいそうだからです。
この1969年…この年、斎藤喜博氏は59才で定年となり、校長職を退いています。
林竹二氏は宮城教育大学の学長になりました。
大学紛争激化のさなかでの就任となったわけです。
同大学でも学生達による人文棟の封鎖と占拠が起こりました。他の大学と同様に、警察導入による解決を勧める声もあった中、林氏はみずからバリケードの中に入り、対話を進め、最終的に学生による自主解除という解決に至ったということです。このようなことは全国でもここだけだったようです。
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この件について書かれているブログです。
本日午後、ストーブに点火した我が家でした。
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