震災後8年

星空

 白状してしまえば、私の普段の生活の中で、8年前の震災は風化しております。
この頃の報道で、「ああ、またこの時期が巡ってきたのだな。」と感じる・・・それが実状です。

 先日は仙台プラネタリウムの次のような試みについて知りました。
www.sendai-astro.jp

 家を無くし肉親を亡くした多くの人たちが、夜空を見上げて涙し、祈りなから身に起きた運命と対峙していたそうなのです。
今回のブログではその時の天体の様相を、占星術の視点ではどうみることができるのか?
松村潔氏の著作である『ディグリー占星術』を参考に綴ります。

ディグリー占星術

ディグリー占星術

参考にと言いながら、ほとんど抜き書き状態になることでしょう。
また、細部の説明は省かざるを得ませんので、伝えきれないところや、私の理解不足のため的確な言葉を選べていない箇所があるかもしれません。
ご了承の上読み進めていただきたく思います。引用部分はすべて『ディグリー占星術』からです。

12サイン 10天体

 西洋占星術は、12サイン(~座)に配置された天体の位置(一般的に月から冥王星までの10天体)からそのメッセージを読みときます。
しかし、地球の衛星であり約28日でサインを一回りする月と、サイン一回りに二百数十年かかる冥王星では、読み取れるデータの深さや意味は違ってきます。

冥王星・・・サイン一回り(公転周期)に247年を要する。
最も深いデータ領域を掘り出す。太陽系の外側内側の境界線の弁のような働きをしている。
個人情報はほとんど入らない。
世代の動き、時代の変化などに関わる。

冥王星蠍座の支配星で、蠍座は水のサインであり、また深い水の底のような意味も含んでいます。
死、異界、異種知性、かっぱ、水。これらの内容は、冥王星がトレースする12サインのディスクを読み取ると、たくさんの記録があります。

海王星・・・海王星の公転周期は冥王星の3分の2の165年。
魚座の支配星である。
魚座は水・柔軟サインで、雲や霧のように希薄で、境界のあやふやなものを表す。境界を持たないゆえに、まだ生まれていない可能性を引き出すし、肉体という固まったものに留まらず、他の時間や空間へと解放されてゆく。

冥王星は異界との扉。そしてその周辺で、輪郭のあいまいな周辺のにじみ、これが海王星です。

海王星も、肉体という形に納まっている人間が、意識を持って踏み込むのが難しい天体といえるでしょう。

天王星・・・・・公転周期84年。ここでようやく人の寿命に近づきました。

「個人として体験し、見えてくる世界の印象と意義」が作り出されます。

しかし、自分の人生を俯瞰するに等しいサイクルですので、我々が普段の生活の途上でこの天体のメッセージを意識するのはやはり難しいとのこと。

2011年3月11日の天王星

 震災が起きた日、天王星魚座29.95度にありました。(一つのサインは30度)
サビアンは「巨大な石の顔」
翌12日午前9時50分に春分点牡羊座0度)に達しました。
占星術では牡羊座0度の春分点は、大きな区切り、次のサイクルへ入ってゆく扉ととらえます。
8年前、3月11日の天王星は、まさしくこの地点の際にあったのです。

天王星意識に自分の重心を合わせていた人は、自分の魂のかたちが完成し、後はそれを違う場所に飛ばしていくだけです。

新たな場所にいくための扉が春分点にあり、開かれたその場所からこれらの魂は飛んでいったと松村氏は解釈しております。
これらの魂とは、自分のエッセンスや魂のありようが、”石の顔”として結晶化した人、次なる次元へ入る準備をした人ということです。
震災時に亡くなられた方の肉体こそは傷つき、津波にのまれたわけですが、魂の視点でみれば、開いた扉から飛んで行ったと解釈できるのかもしれません。
行き先は天王星以遠の天体の象徴するところ。
地球上の人々の生活からか遥かに遠い海王星冥王星にとって、この事象は些事であり意味を持ちません。
この時
海王星水瓶座29.23度にありました。サビアンは
「アーダスの咲いている野原」
冥王星山羊座8度
「幸せそうに歌う家の中の鳥」
開いた春分点の扉から、飛んでいった魂は、天王星以遠のその天体の象徴するところへと向かったというのです。

飛び出した魂の結晶体を海王星は、(水瓶座が意味するそれぞれの差異を越えてつながる)ネットワークの中に絡めとり、冥王星は大きな家の中に回帰してきた鳥として歓迎したのです。

( )内はkyokoによる

土星・・・・公転周期29年
この周期をおおまかに3倍すると天王星の公転周期となる。

つまり土星意識は、「天王星という、人生全体を統括する意図を把握するだけの力はないが、その指示の通りに動いていく手足となる」ということです。

 土星天王星の指示のもと、定期的に殻を壊し作り変えを余儀なくされます,
人の生き様との接点を持ちうる天王星ですが、その公転周期は人の一生に匹敵する年月です。
人の通常の意識では、自分の一生を俯瞰することは難しいし、天王星の作用を意識的に知ることもやはり難しいのです。
保守的な社会の中で生きる人間にとって、リアルにキャッチてきるのは土星の意識となります。

2011年 3月11日の土星

 東日本大震災の時の土星の位置は、天秤座の15.63なので、天秤座16度‘’A boat landing washed away‘’=「流されてしまった船着き場」になります。
16という数字はタロットカードの塔のカードと似て、崩壊現象を表します。これは天秤座の中で最も傷つく度数で、船が戻るべき陸地が崩れてしまい、海の水に飲み込まれてしまうイメージを示しています。ということは津波の情報を伝えているのは、土星のディスクだということです。

(大文字はkyokoによる)
 これを読んだとき、実際の出来事とこの日のサビアンの一致に驚きました。
しかし、土星がここに来る度に必ずしもどこかで津波が起きるわけではないでしょう。
そんなパターンがあるのなら、むしろもう少し的確に災害を予測できるというもの。
そうは単純なことではなさそうです。
 約29年に一度、ここを通過する土星が何をもたらすかはその時の、特に土星以遠の星との位置関係で変わってくるのでしょう。  

 土星は、船着き場を流し、そこで日々の営みをしていた人の命を奪い、人生を狂わせる事象を生みましたが、より大きな世の中の流れの中でその事象をとらえると、多くの人が人がコントロールすることができない自然の脅威を知る出来事となりました。
また自分たちが必要とするエネルギーをどう調達するのか考えるきっかけにもなりました。
それはあの日、春分点を超える際にいた天王星のメッセージだったと理解して良いのでしょうか?

 震災の日、またそれに続く夜、星を見上げた人々はもちろん、星の並びを解釈しようとたわけではありません。
しかし、自分の置かれた状況を星に問うた人は多かったことでしょう。
失った人を夜空の星の中に探そうとした人も多かったことでしょう。
私自身は占星術をしっかりと解釈することはできませんし、理解も未熟です。
それでも、星のメッセージというものがあるのなら、それに耳を傾けていきたいと思うのです。


 その天王星、去る3月6日に次なるサインに移行しました。
牡羊座から牡牛座へと移ったのです。
世の中のトーンが変わってくるかもしれません。

次の過去記事は
昨年の3・11に公開したものです。
長い記事の後の貼りつけで恐縮ですが、覗いていただけたら嬉しいです。
kyokoippoppo.hatenablog.com
こちらはコミック震災ニートです。
kyokoippoppo.hatenablog.com