春一番の花/渡る鳥とシルフ

雪降り止む

 春分の日あたりから、天候不順が続き、水気の多い雪が降ったり止んだり。
「2月の立春の頃の方が、よほど春の予感を感じたな。」

と、ぼやく始末でした。
風に飛ばされ、真横に流れてゆく雪にため息をつき、さすがに「もう、雪はいらんよー。」
と、ため息をついていたのでした。

 本日3月31日・・・・ようやく
薄日が差し、外の空気感が変わりました。
本日の最高気温はまだ零度・・・・寒いのですがね。
空気感がね、変わったのですよ。

小さな花

f:id:kyokoippoppo:20190331153311j:plain:w100:left 変わった証拠に見つけましたよ。
春一番の花・・・・福寿草
ご近所の庭のブロックの穴に咲いていた花。

キュウキユウと鳴き交わす声に空を見上げれば、白鳥が渡っていきます。
大きなV字を描き飛んでゆく鳥たちも・・・・。
彼らの移動が忙しくなりました。

シルフ

 久しぶりに、今日は妖精についての文章も添えましょう。
ここのところずっと、現実の‘’しなければならない‘’ことに身体を取られておりました。
娘の引っ越し後に、珍しいことに長男まで帰省してますます身辺慌ただしく過ごしておりました。
でも今日は、お天気のモードと共に気分も変えて、久々の妖精ネタです。
というのも、今回紹介する「シルフ」は、鳥との関わりが強い妖精だからです。
ルドルフ・シュタイナー著、西川隆範訳の『天使たち妖精たち』からの抜き書きです。

空気・熱元素のなかに生きる妖精たちを、古代の透視者たちは「シルフ」と呼んでいました。空気は光に浸透されているので、シルフたちは光へと突き進み、光と親和します。
彼らは大気圏のなかの、精妙な動きにも、大きな動きにも敏感です。
 春か秋にツバメの群れを見るとしましょう。ツバメは飛んでいくときに、空気を振動させ、空気の流動を呼び起こします。どの鳥も、空気の振動を引き起こします。この空気の振動をシルフは聞くことができます。そこから宇宙の音楽が、シルフに向かって響いてきます。
船に乗ってどこかに出かけるとしましょう。カモメか飛んでくると、カモメの飛行によって霊的な響き・霊的な音楽が引き起こされて、その音か船に付き添います。

シルフは、引き起こされた空気の流れのなかに自分の故郷を見いだすようです。
人間は、自身を「」と認識しますが、シルフは鳥を見、そこに自我を持つのだそうです。

 シルフは、自我を外部に燃え立たせることによって、宇宙的な愛を、空気空間を貫いて運ぶものになります。シルフは、自我を内部に有しているのではありません。シルフは自我を鳥の世界のなかに有し、あたかも人間の願望のごとく生きています。そのように生きることによって、シルフは宇宙を貫く愛の望みの担い手になります。


「キュウキュウ」
白鳥が翼を拡げ、低空を横切り
娘の住み始めた住宅横の畑に、舞い降ります。
長男は先程、この部屋を訪れ、
「いいなあ。」
「いいなあ。」
と、しきり。
そりゃあ、札幌の高層階から見る景色とは違うことでしょう。
この場所は、我が子たちが幼少期を過ごした場所のすぐそばです。
幼い頃過ごした場所、馴染みのある風景。
窓をあければ当たり前に地面があったことを思い出し、窓からの景色に見いっておりました。