ポケ漢・キャラ漢・◯◯漢

 ブログのデザインを変えました。
記事のフォントサイズを変えたくて、検索しては試してみましたが上手くいかず・・。
思い切ってデザインそのものを、フォントの若干大きいものに変えてみました。
スマホではほとんど変わっていないようです。)

気分新たに本日の記事を書きましょう。

支援員として

 町内の小学校で、「支援員」として働いております。
個別の支援が必要な児童に添い、困っているところを支援してやったり、
困るであろうと予測されることを回避できるように手助けしてやったりする仕事です。

この仕事について10年以上が経ちます。

必ず担任の指揮下で動くことになります。
人と組んで行う仕事です。

組んだ担任の、「性格」「子どもへの姿勢」「私との連携の仕方」はその都度違います。

「丸投げするから、やってみて。」
という担任もおられました。
(特別支援学級での支援員として働いたとき・・・。)

もちろん担任は教室にいて、監督責任は負うわけですが、一人の児童の学習を全面的に任されたり、社会の授業を任されたりしました。
(重ねて述べますが・・・特別支援学級だから可能なことでした。)

この先生とは2年半一緒に組み、大いに刺激を受け、学び、楽しみました。

しかし、これは異例。

本来の通常学級では、このようなことはできません。


担任をざっくりと色分けすると、
どんどん巻き込み、一緒にやろうぜタイプのかたと、
あまり介入しないでね。
というタイプのかたに分れます。

だからって、支援員を邪魔にしたいわけではなく、
子どもの様子から、手助けをセーブした方が良いと判断される場合もあるのです。
そんなときは、おとなしくしていなければなりません。

でも、私はいつも何か発信したい。
何か具体的な仕事が欲しいのです。

ですから、「子どもたちにプレゼントするメダルを作って。」などと頼まれると。
「ラジャ!」
てなものです。
写真は、昨年休み返上で作ったご褒美メダル(製作途中)です。

漢字学習用プリント

【ポケ漢】
 新年度しばらく経った頃には、担任の様子を伺いながら、
「あのう・・・お遊び半分漢字練習半分のグッズ作って教室に置いてといいですか?」

と、お願いするのです。
「良いですよ。」
と言われたら
「よっしゃあ!!」
子どもに人気のポケモンの絵を描いて、それに添えた文章の穴あき部分に漢字を入れるというもの。

初代のものは10年前、「やりたいことは、全てやろう!!」という姿勢の、「丸投げ依頼有りの担任」と共に働いた時代にこさえたもの。
かなり雑な作りであります。
子どものオリジナル作品も取り入れました。



このたび、写真に収め、ブログにアップしたのを機会にようやく処分しました。
(写真と記録に残して、ためこんているものを少しずつ処分しております。)


下記のものが、3代目のポケ漢・・昨年3年生の教室に置かせてもらったものです。

解答は下の欄に書いてあります。
まだ習っていない漢字は、点線をなぞって書くようにしたり、ルビをふって読めるようにしました。



【キャラ漢】
 そのうち女の子から、かわいいキャラクターも作ってと注文が入り、作ったのが「キャラ漢」










【◯◯漢】
 今年度・・担任の承認を得て始めたのが◯◯漢(◯◯の部分は私の名字の一部)。
担当学年は、私にとっては持ち上がりの4年生です。
漢字小テストのやり方は、新担任色が加味されました。
あらかじめ出題される漢字問題が決められており、プリントで子どもたちに配布されております。
授業で書き順などを習うとゲートが開き、10問程度の小テストが行われます。
満点をとれば、先へ進んでゆけるのですが、点が満たなければ、満点を達成できるまで同じ問題をやり続けるのです。

10問くらい一晩練習すれば、だれでも満点取れるだろうと思いきやさにあらず。
漢字の形を覚えることが苦手な子
字形を整えて書くのが苦手な子
そもそも家庭学習の習慣が無い子
漢字学習に意欲を持てず、「満点とるぞお!!」という気持ちそのものがない子

がいるのです。
何度同じ問題をやってもクリアならず、どんどん置いていかれてしまいます。

夏休み明け、私はこんな練習プリントを作りました。

問題の下に解答がついておりますが、一折りするとこれが隠れるのです。
分からないときにペラリとめっくて見て書きます。
漢字が苦手な子や学習が苦痛な児童にとって、分からない漢字のためにノート開いてとか、教科書開いて、とか辞書で調べて・・なんて絶対やりたくないのです。

このようなプリントを、印刷ミスや余った印刷物の裏紙にたくさん刷って教室に置きました。

また、早々小テストをクリアした子にもプリントを作りました。
習った漢字を使いこなせるように、別の熟語の問題を作りました。
小テストをクリアしても、その漢字を使いこなせないことが多分にあるからです。

これも、解答がいつでも見られるように用意してあります。

嬉しい変化

 左はじにはパンチで穴を開け、終わったものは各々の児童ごとに、次々に綴っていきます。

始めはこのようなペーパーファスナーに綴っておりましたが、プリントの束が増えてきて
出世した束は、別のファイリンググッズに綴られてゆきます。

私がつまんでいる束・・奥をそおっとのぞいて見てください。
一生懸命書いたこの子の字がわかりますか?
まさしく先に列記した、漢字学習の苦手なタイプのお子さんです。

夏休み前はいくら同じテストを繰り返しても合格に達しなかったお子さんでした。
夏休み開けに、我が◯◯漢を使って学習を繰り返した結果、いち早く合格を果たすことができました。
それがとびきり嬉しかったのでしょう。
そのときから、がぜんやる気を出しました。
「毎日◯◯漢を6枚やる」という具体的な目標を立てて、どんな時もやってきます。
夏休み前、数枚の紙がペーパーファスナーに綴られていただけの彼の紙束は、今やクラスで一番ふとっちょ。


このような子どもの変化を見た担任は、私の試みを「◯◯◯塾」と称し、共に喜んで下さいます。
「◯◯◯塾の塾生がんばっているねえ。」
校長先生までこのように声をかけて下さいます。

そう、だから私は毎日楽しい。
かわいいかわいい子どもたちです。

◯◯漢のプリントを回収しながら
「ああ、これがお札だったら・・。」
と冗談をいったら、子ども達は
「はい、札束!!」
と言ってプリントを提出したりします。
「おおお!!!札束に等しい貴重な紙束。!!」
という思いで私はプリント受け取るのです。

お仕事自慢の記事になりました。

ここまで読んで下さった方・・・ありがとうございます。
はあい!!!塾長のキョウコでした。
ある女の子が、日々のkyokoを描いてくれるのです。
赤い眼鏡は100均の老眼鏡です。