クリスマスの本一冊、クリスマスの音楽二つ

『クリスマスの幽霊』

 図書館のクリスマス特集の棚に並べられた本たち。
その中から私はこの一冊を持ち帰りました。

挿絵が気にいったのです。
作者、ロバート・ウェストールの回想を元に生み出された作品です。


本編の他に、「島」と「油まみれの魔法使い」も収められております。
二つの小品は、ご遺族の許可を得た上で、あと書きに代わるものとして添えられました。

「油まみれの魔法使い」から、一部抜粋いたします。

 工場の黒ずんだれんが塀は、五メートルもの高さがあり、てっぺんには泥棒よけのしかけがしてありました。先のとがった鉄の棒をずらりととりつけた上に、ガラスの破片までうめこんであったのです。塀を見あげると、赤いれんがの煙突が二本そびえたち、昼も夜も、もくもくと黒い煙をはきだしていました。工場の近くまで行くと、そこらじゅうに煙がひろがっていてせきがとまらなくなるときもありました。

まるでトールキンの『指輪物語』に出てくる暗黒の国モルドールのようだというこの街が、お話の舞台になっています。

虹色の油が敷地にじみ、石灰粉砕機の騒音が鳴り響く工場。
危険な仕事に従事する労働者たち。
父親がわすれた弁当を届けるためにその工場に行った「ぼく」が、昇るエレベーターの中で見たものは?
恐怖にわしづかみにされながらも おこなった「ぼく」の行動は?

1930年代のイギリスを舞台にした物語。


キラキラ華やかなクリスマスや、静かなホワイトクリスマスのムードにも魅せられますが、

油まみれ、煙まみれ、騒音まみれの街の工場を舞台にしたこのお話は、とても良かったです。

音楽二つ

 私は、このメインブログのほかに2つのブログを持っています。
ほかに・・といっても、一つは『偶偶石』の記事をそっくりコピーして取り出し並べてあるだけですので、「ほかに・・」とはいえない記事たちです。

もう一つは「音楽の部屋」と称して、お気に入りの音楽(YouTube)を収めてあるものです。
kyokoippoppo.hatenablog.com

 貼り付けだけではブログとして成り立たないので、ちょろりと文章も添えて・・・気の向いたときに更新する全く気ままな記事たちです。

そこからクリスマスにちなんだ曲を二つ引っ張ってきました。
一曲目は、スラヴァの『アベ・マリア』
私がスラヴァを知ったきっかけは、龍村仁監督の『ガイアシンフォニー』という映画作品です。
その第三番。
この作品での挿入歌の一つが、スラヴァによるカッチーニの『アベ・マリア』だったのです。



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二曲目は「主よひとの望みの喜びよ」のピアノ曲です。
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皆さん良いときをお過ごしください。