趣味の時間・・ミョウバン結晶

除雪の朝

 冬休みが始まりました。
久しぶりの長期休みです。
私は、長期休みの間は勤務を解かれます。
役場で健康保険の切り替えをして、晴れてフリーの身に。
何をしよう、どこを片付けよう!
まずは年賀状を書き上げなければ!
そんなことを思いながら就寝。

f:id:kyokoippoppo:20201226121415j:plain:w500:left朝、除雪車が行き来する音で目覚めました。
たいした降雪もなく、ここまでやってきましたが、いよいよ今季初めての除雪車出動です。
初日は除雪スタートかあ。


まだ暗い部屋に起き出して、クリスマスケーキの残り一切れとコーヒーを胃袋に入れてから外へ。
一人暮らしの義母の家の除雪に向かいました。

夫はまだ起きてきません。
自宅の除雪は夫の仕事にすることにして、まずは義母宅を済ませてしまいました。

さて次は・・

帰宅!!
まだ7時前。
次は結晶たちのお世話です。

お休みになった特別な気分に乗って、その後の様子を書き残すことにします。
もう、自分の趣味一色です。
自分のために残す試行錯誤の記録です。

遠慮なくスルーして下さいね。


 f:id:kyokoippoppo:20201226121428j:plain:w400:leftこちらご覧下さい。
シャーレ状の入れ物に浸けてある結晶です。
始めは平たい六角形だったものが、厚みを帯び、ミョウバン結晶らしい姿になってきております。

しかし、しかし、お分かりでしょうか?
余分な出っ張りがあるのです。
結晶が育つ過程で、別の新しい核が付着したのでしょうか?
余分に増殖した部分があるのです。

これは確実に、美しい8面体を損なう原因となることでしょう。
しっかり付着しており、爪で引っ掻いたくらいでは取れません。
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 こちらはどうでしょうか?
一件順調な一粒に見えますでしょう?
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しかし、裏が・・・こんなあんばい。⇒
写真では分かりにくいかもしれませんが、シャープなとんがりが無いことは一目瞭然!!








それでも、とりあえず水溶液の中に戻し、様子を見守っております。

形よく、透明な結晶が果たしてこの中から出来上がるのでしょうか?

せめて1つくらいは出来てほしいです。

せっかくですので写真撮影。





f:id:kyokoippoppo:20201220144028j:plain:w300    こちら12月20日のもの。
f:id:kyokoippoppo:20201226153216j:plain:w400   これが本日12月26日の結晶です。

教室の机の上に

 冬休みを数日後にひかえたある日のこと。
宿題の丸つけなどをするために置いてある、教室内の私の机に一本の髪を見つけました。
そばに寄ってきた女の子の頭から抜け落ちて、そのまま机の上に残されたのでしょう。

「しめしめ、これば神様からのプレゼント。
結晶作りに精進せよ!ということだな!」

私は、そう解釈すると、それを無くさないように家に持ち帰りました。

そして本日、ミョウバンの水溶液を鍋で温め、瓶に移し変え、そこに割りばしに挟んだ毛髪を下ろしました。

冷める過程で毛髪に結晶が付きます。
それをそのまま種結晶にするのです。
しかし、前回の記事で述べたように、種にふさわしい結晶を一つ残すことはなかなか難しいのです。
放置するとこのように、結晶が密集し、固まって付いてしまいます。
f:id:kyokoippoppo:20201220143955j:plain:w300  f:id:kyokoippoppo:20201220144013j:plain:w200

こうなると精鋭となる1つぶをより分けることは不可能!

そこで今日は、”偶然の成功”を期待するのではなく、経過を見守り、手を加えて管理することにしました。

f:id:kyokoippoppo:20201226121504j:plain:w330:left水溶液が冷め始めて、結晶が着き始めました。
貼り付いた結晶はまだ緩く、ピンセットで触ると容易に剥がれます。
いらないものを剥がし、
精鋭になりそうなものを残すのです。

そして、また水溶液に戻します。
残された種は10分程度の間に大きくなりますが、再び余分なものも貼り付きます。

10分ごとに取り出しては、余分を削ぎ、
精鋭を残す。


繰り返すこと6回ほど。

どれを選ぶか?

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そして・・・、この3つの中からさらに1つを選びます。
どれにしよう。

まずは、大きいものの形が乱れ気味の一番下を、除去。(写真ではまともに見えるのですが・・)

残る2つを、眺めて、一番上に着いた小さな結晶を残すことにしました。
(これも写真で見るかぎり???何故??と見えますね。)

余分な結晶がこれ以上増殖しないように、フィルターで濾して綺麗にした透明な溶液の中に入れました。
そこで先輩の結晶と共に育てられるのです。

温度に注意!濃度に注意!

 
 ミョウバンは溶液の温度の変化に敏感です。
せっかく育ったものを溶かさないためには、温度変化にさらさずゆっくりでも、室温のまま、自然蒸発による濃度変化で育ててゆきます。

塩は、濃度に敏感です。
溶液を継ぎ足したところ、次の日にせっかく育った結晶がきれいさっぱり無くなったこと2回。
前回紹介した四角い結晶も無くなりました。

スタートからやり直し。

おそらくね、ブログ発信という楽しみや張り合いがなければ、とっくにやめているでしょうね!
この試み!!

失敗も、進展も、試行錯誤もこうやって発信できるから、私は諦めずに結晶作りにしがみついているのです。