ミョウバン結晶・・・ふりかえりとわかったこと

結晶作りスタート!!

 自分のためのふりかえりです。
ちょい長く、貼り付けの多い記事となっております。
ざあああっとスクロールして写真だけながめて下さっても構いませんからね!!!


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貼り付けた記事は昨年11月のもの。
下記引用した文章でスタートしております。

 小学校5年生の理科に「もののとけ方」という単元があります。
食塩やミョウバンを水やお湯に溶かして、その性質を調べます。


ミョウバンは、溶かす水の温度によって溶ける量が大きく違います。
熱いお湯に溶けたミョウバンも、溶液の温度が下がれば再び姿を現します。

この性質を利用して、ミョウバンの結晶作りを楽しむことができます。

この学習に添ったことをきっかけに、ミョウバン結晶を育てることにしたのが昨年初冬の頃でした。
今までも何回か作ってはいるのです。
しかし、形の良い、「これぞミョウバン!!!」と言えるようなものが出来上がったことがありません。
今回は形の整った美しいものを目指そう!!
と始めたのでした。

 試行錯誤を繰り返し、私なりの結晶作りのコツがようやく分かってきました。
私なりの」とわざわざ書き添えたのは、作り方には様々なやり方があり、別の方法で美しい結晶を作る方もいらっしゃるからです。
今から書くことが唯一無二の方法ではないことを先にお断りしておきますね。

温度が降下すると姿を現す結晶

これは、計量もしないでスプン一杯ほどの焼ミョウバンをお湯でといて一晩放置して作ったもの。
小さなタッパの底に、3ミリから4ミリほどの小さな結晶ができあがりました。
小さいながら、透明で形もきれいです。

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こちらの写真は、始めに貼った昨年11月の記事で使ったものです。


これらを、として育ててゆくのです。
結晶は温度降下の過程で出てくるのですから、温めては冷ます、温めては冷ます・・の繰り返しで育てることが可能です。

が、しかし
温かい溶液の中に種を入れたことにより種が溶けてしまったり、種が残ったとしても、温度降下のスピードが速くて雑多な結晶が出現してしまい形を乱したり・・
と、まあず上手くゆきません。

ですから、ゆっくり長期戦で育てる方法を採用しました。
自然蒸発で濃度をあげるやり方です。
容器からはゆっくり水分が蒸発しますので、濃度もじんわりと濃くなりますでしょ。
それに応じて微量ながらも溶けきれないミョウバンが現れ、結晶化してゆくのです。

吊るのはむずかし!!

 次に試行錯誤したのが種をどのように保持するか?です。
ネットでよく見かける情報は、糸に吊る方法です。
しかし・・・上手くいきませんでした。

テングスで結んだはずの種が、いつの間にか糸から抜け下に落ちている・・・・「あ~あ」・・・・こんなことが何回あったでしょう。
細い針金を炙って、結晶を溶かしながら差し込む方法もやってみました。極小ながら穴ができるのは仕方なし。
しかし・・・こちらも落ちること度々・・。

テングスの代わりに毛髪(児童の豊かで丈夫な毛髪をいただいた)で試したこともありました。
毛髪を温めた水溶液に垂らし、自然に貼り付かせてみたのです。
これだって簡単にはゆかず。
形の良いひとかけらを毛髪に残すための取り組みの末、ようやく残した一粒が下の写真右のものです。

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左がテングス使用。
右が毛髪使用。
12月の写真です。

しかし、美しくみえる右の結晶も徐々に形を乱し、溶液の中に浸りっぱなしの毛髪は劣化して突然切れてしましました。

吊り下げない!!

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 吊り下げる方法をきっぱりあきらめ、溶液に浸す方法一本に決めたことで、私のすったもんだもようやく落ち着きました。
シャーレの中に浸された種たち。
毎日コーヒーフィルターで溶液を濾して、余分な結晶粒やゴミを取り除きます。





年を越し、春となました。
結晶たちは大きくなりましたよ。
しかし目指す形にはなっておりません。

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「六角さん」とか「とんがり」さんと名づけた結晶たちの絵です。

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こちら「六角さん」。
六角形を保ちながら平たく育ったもの。








「とんがりさん」はこんな感じに。
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夏・・・私はここまで育ててきたミョウバンの半分以上を煮とかしてしまいました。
先行きの希望が持てないいくつかを溶かして、溶液に還元し利用することにしたのです。

9月の報告

 実はここからが本番なのですが、ここまでスクロールして下さった方はいらっしゃるのかしら??
ありがとうございますね!!

現在新たに生まれた種4粒と、数ヶ月育てた種4粒が今溶液の中に浸っております。

結論を述べましょう!!



●種を溶液の中でペタンと寝かせている時間が長いと、平たいまま育ちがち。
 

大きくなった「六角くん」
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ぎざぎざ部分や欠けた部分が目立ってきています。

2粒残した六角くん!!

このまま観察育成を続けるつもりよ!!

大きくなるにつれ雑味が出やすい。

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 左の写真は今までの経過の中での一番の美人さんです。
しかしこの種も、育つに連れて白く濁り、この透明度を保てませんでした。
(育て方の工夫でどうにかなったのかもしれませんがね・・)





●種が立つくらいの厚みができたら、溶液の中で立たせて育てると良い。

平たい六角形は、このように先端が伸び、ひとまずは斜め方向に育ってゆきますので、それが偏り過ぎないようにまめに向きを変えてやるとよいようです。
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思考錯誤した割には、簡単で当たり前の結論といえましょう。
が、ここにたどり着くのに要した時間や手間を、私は悔いてはおりませんよ!!
ここまでの「ああでもない、こうでもない!!」
が楽しかったからです。

それらを詰め合わせた今記事です!!!!



最後に育て直しをしている結晶たちをご覧下さい。
理想に近い形が出来つつあります。



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スケール置き忘れました。

こんな大きさです。
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