駅めぐりをご一緒に!

 連休…連なる休日は本日で終了です。
明日は久しぶりの勤務です。
が、明日は私、開店休業状態であることが予め分かっています。
担当児童の欠席が予定されていますのでね。
気楽なものです。
年休をとっても何ら問題無いのですが、気楽な気分で職場に参ります。
一週間の休み中、庭に出たり、写真や雑多な紙を片付けたり、パンを作ったり良い日々でしたが、やはりダラリンとする時間が多くてね、夜の寝付きが悪くなりました。
また、3度の食事の間にお腹が空いて、無性に何かが食べたくなって間食してしまったり。
読書もね、やたらずるずる続けますと、食傷気味になりまして・・。
自分の中の活力が、減速してくるのを感じました。
私には、ある程度縛りのある生活の方が、良いように思います。

電源ON!!起動!!!!

 今回の記事も、書き始めるまでは、書いても書かなくても良いよなあと気乗りせず、ぐずぐずしておりました。

そんな私の背中をひょいと押したのが、
だるころさんの記事でした。
darucoro9216kun.hatenablog.com

そのタイトル『北浜』を見たとき、
「ん?」
きたはまと?」
と、私の気持ちがかすかに動き、電源がオンとなり、ブーーーンと起動したわけ。

こちらの本を紹介しがてら駅めぐりをすることにしましょう。

※この先の引用部分は全て『途中下車はできません』のものです。
タイトルは、
『途中下車はできません』
山本巧次という方の作品です。

北海道内の駅を舞台にしたお話です。

その中に、ほら!
『きたはま』があるのです。


冬には流氷を眺められる、オホーツク海際に佇む釧網本線の駅です。

もちろん、だるころさんの記事の『きたはま』とは別物。
だるころさんの記事の北浜はこちら


しかし、私は目の前に現れた、だるころさんによる『北浜』の文字によって、心が動き電源が入ったのでした。

この本『途中下車はできません』は、私にとっては地元ネタですからね。
それだけで、楽しめました。
でも、どなたが読んでもきっと楽しく読めると思いますよ。
山本氏は、ミステリー部門でデビューなさっており、この作品もその要素がございます。

ですから、ネタバレとなるあらすじは書きません。
で、何を書くの?って?
この物語に登場した駅の画像を貼ってみて、私的なコメントなど綴ってみようというわけ。
お時間ございましたら、北海道の駅巡りをご一緒に!


びばうし(美馬牛駅)富良野線

(画像はフォートラベルよりhttps://4travel.jp/

北海道美瑛町の南の端に位置するこの地は美しい馬と牛、と書いて「びばうし」と読む。緑の牧場を連想させるが、北海道の地名の大半がそうであるように、アイヌ語の発音に漢字を当てたものだ。

物語の始まりです。
私はここを訪れたことはございません。

きたはま(北浜駅)釧網本線
件の駅北浜です。


 

(画像はトラベルJPより https://www.travel.co.jp/

今は夏の終わり。ここを訪れる人は、ほとんどいない。流氷が去った北浜駅にあるのは、申し訳なさそうに立つ小さな木造駅舎と、半分だけ舗装された一本きりのホーム。うらぶれたどこにでもあるローカル駅そのものだ。

冬の北浜駅です。

(画像は「日本にもっと恋する旅]より  https://travellovers.jp/



 数年前、小学校時代の友が遊びに来たとき案内しました。
彼女は、映画『私の男』をみて心に残り、この目で流氷を見たいと思い訪ねてきたのです。
あいにく流氷は南風に乗って沖合に去ったあとでした。


また、この章では滝川駅も登場します。北浜を訪ねた青年の実家があるのが滝川という設定なのでね。

滝川!娘が結婚生活をスタートさせた場所。
孫の誕生のとき、またその他折々に訪ねた駅です。

(画像は我がブログ記事より)


といねっぷ(音威子府駅)宗谷本線

(画像はWikipediaより)


尾崎は跨線橋を上り、改札へと歩きながら窓から構内を見下ろした。国鉄華やかなりし頃の遺跡。JR北海道の衰退を表すような駅の一つだな、と思う。

 ここは、霞の向こう側といって良いほどの昔、結婚前に夫の車で通ったところ。
なんでも夫の同級生が、この駅に勤めているのだとか?

その後民営化となったのちも、反対運動を精力的にやっている・・・そんなことも聞きました。
そのような運動が根強く残った駅なのです。
国労音威子府闘争団「労働者協同組合おといねっぷ」

おちいし(落石駅)根室本線


(画像はWikipediaより)

何もない。荒川圭祐が落石駅のホームに降り立って最初に思ったのは、それだった。
銀色の気動車は、線路の継ぎ目の音を刻みながら次第に遠ざかり、林の間に消えた。そして、静寂。何だか、列車が異世界に呑み込まれていったような気がした。

 今まで単発のように語られていた物語がこのあたりから、絡まり始めます。
かつての登場人物が現れ、おやおや?と思わせます。
殺伐とした崖っぷちの風景の中で、何ともコミカルな展開となり面白い章でした。

物語は、復路へと向かいます。
流れ着く先は札幌。
さっぽろ(札幌駅)函館本線

(画像はこちらより 札幌&大通公園 観光・旅行情報ガイド サポカン | 札幌市の観光スポット・旅行情報・歴史を現地から紹介

私にとっても様々な思い出がある札幌。
北海道最古の駅でもある札幌。

高架上に五本並んだホームに一日に発着する列車は六百本余り。それらの列車に、日々九万九千人の旅客が乗車する。

物語はここから、不刻みの進行を始めます。

地下鉄も登場しますよ!

高架線にあるJRの五本のホーム。それが札幌駅の全てではない。そこからエスカレーターを下り、改札を抜け、さらに下へ。そこにはあと二つ、札幌駅がある。地下鉄南北線と、東豊線の駅だ。正しくは地下鉄の駅はひらがなで「さっぽろ」と書くが、これらもこの巨大な複合駅の一部をなすことに変わりはない。

地下鉄南北駅の終点「麻生」は、我が子たちH・Y・Aがそれぞれの時期に暮らした町です。
私にとっては、ほんのり苦い思い出と共に思い出される場所であります。


まさしく分刻みで発着する列車と連動するように、いまの今まで、異なる時と場所で動き回っていた登場人物が、この駅構内で、混じり合います。
札幌駅という場所に集約されていくのです。
最終章は再び「美馬牛」へ・・。

フィクションならではの面白さ!!を楽しみました。

さてさてボリューミーな記事となりましたね!!
がんばった!!kyoko!!