もっこおんぶ紐

 札幌に住む娘とは、ちょこちょこラインでやり取りしています。
可愛い孫の写真や動画が送られてきたり、電話がかかってきたり。
 昨年産まれたA君は、始終ママに抱かれていたくて泣いては抱っこを要求するらしい。
床に置かれている時間が少ないためか、太っちょベビーだからか寝返りもまだしないらしい。

そんなA君ですが、娘は娘で家事もこなさなければなりませんからね、Aをおんぶ…背中にくくりつけ家事に・・さらには除雪にも励むことになります。
ママの背中に収まって泣きやんだAの写真が送られてきました。
抱っこ用のものを、おんぶに併用しているので、Aはママの背中のかなり下の方にくっついておりました。
私の子育て期に活用した、おんぶ専用の紐とはやはり仕様が異なるのです。
おんぶ専用の紐も売ってはいるのでしょうが、今の人は胸の前で紐が交差するようなものは日常的に使わないのかもしれないし、ましてや外出用に使うことはしないのでしょうね。

 この写真がラインで送られてきたのは1/27のこと。
私は
もっこおんぶ紐、使うなら作ってみようか。」
と尋ねてみました。
上の孫Kが赤ちゃんの頃、私が手作りした「もっこおんぶ紐」を娘が活用してくれましたので、どうかな?と思ったのです。
そのときのおんぶ紐は、既に手元にありません。
娘の再婚や第二子出産は想定外でしたからね、ある日メルカリに放出。なんと購入して下さる方がいて手放してしまったのでした。

 娘からは、
「今のものでもおんぶ可能なので無理しなくて良いよ。」
との返信が…。
拒否ではないお返事に気を良くし、さあて!と腕まくりをしたkyokoばあさんなのでした。

 私の子育て期、おんぶ紐は必需品でした。
市販のおんぶ紐・・・我が子3人とも、こいつで私の背中にくくりつけて、家事をこなし、お出かけもしました。
子どもたちは、私の背中に密着したとたんに目を閉じて深い眠りへ落ちてゆくのでした。
まるで魔法をかけたように瞬時に…。


 おんぶは子どもを安心させるし、お母さんの手も自由になる優れたアイテムだと思います。
さて、私が作るのは、以前私が使用した市販品とは違うもの。
もっこおんぶ紐」は、長い紐に長方形の背中を覆うための布が付いただけの簡素なデザインのものてす。かって天草や牛深(天草市最南端の町)という地方で、漁師仕事に励む女性が子どもを背にしながら働くために使われてきたものだそうです。

長方形の背中部分の布は、手持ちのてんとう虫柄のものを利用することにしました。 
長く所持していたものの使い道が定まらず、こちらもメルカリ出品して手放してしまおうか?と何度か迷いつつも手元に置いておいたものです。
うれしや…ようやく役に立つ日がやってきました。


その他に必要な布は、長〜い紐の部分。
4メートル必要です。
子どもの体重(命)をささえるものなので、継ぎ足しはできるだけ少なく作りたい。
これは、押し入れに収まっていたのグリーンの布団カバーを転用することにしました。



 そう決めた翌日から、日々の隙間時間に布を切り、アイロンを当て、ミシンを動かして作業を進めました。

そして、先週土曜日。
手掛けた日から早4日目で形になりました。
出来た!
完成だ!

赤子はおらぬが、ちょいと自分の背中にそれをまわして様子見。


ぇ?え?ええ!!!???
おかしいぞ。
紐の長さが足らん!
胸でばってして後ろに回し、赤子のお尻の下から前に戻ってくるべき紐の長さが足りないのです。

なんという間抜けな間違いでしょう。
4メートル必要な紐が2メートルしかなかったのです。
40センチの定規5回分布を取ったところで良しとしてしまったという失態でした。
何故その時気づかなかった?
それとも途中で気づかなかった?
どうする?
どうする?って
背布にがっちり縫い付けた頑丈な紐を、切り離し、紐を縫い足さなければなりません。
足りたい部分を両端で継ぎ足ししても良いのですが、それは避けたかった。

折って折って厚みを確保した紐は、8センチの幅のために32×2の64センチを使っています。
その先端を解き、切り開き、新たなな布を縫い付けました。
それを、再び折りたたみ縫い上げる。
折り込ませた縫い代部分は、とんでもなく地厚となりミシンの針も通りません。
ミシンの車部分を手回しして、一針一針縫い進めなけれなりませんでした。

翌日曜日に出来上がり、3日、火曜日に発送することができました。

娘はその間、紐の使い方を動画で再確認してスタンバイしていてくれましたよ。

そしてこの紐を小学4年生の姉Kも使って、重たい弟をおんぶしてくれたのですよ。

苦労して作り上げたおんぶ紐。
娘の暮らしの役立ちになれて良かった良かった。
満足です。