はい!
右脳と宇宙です。
図書館の書棚で見つけた一冊、『奇跡の脳』。
脳神経学者の著作の中に、スピリチュアル界でお馴染みの言葉や、ニュアンスを見出すこととなり、興味を抱いたのでした。
本書は、著者であるジル・ボルト・テイラーの脳卒中の体験と、リハビリの過程が語られたものであり、スピリチュアルに関する指南書ではありません。
しかし、左脳が機能を失うことにより彼女が体験した「幸福感」や「宇宙との一体感」は、スピリチュアルの世界で語られるものとぴたりと重なりました。
訳者のあとがきの一部を紹介しましょう。
本書後半から始まる「右脳マインド」を勧める箇所について語られた部分です。
もしかしたら、後半の調子についていかれない、と感じた読者もいるかもしれません。でも本書は宗教書でもなければ神秘主義の本でもありません。れっきとした科学書であり、科学者の自伝なのです。むしろ、神秘体験にも脳科学的な根拠があることを自らの体験により「証明した」という意味で、本書はこれまでタブー視されてきた領域に科学のメスを入れたと評価できるでしょう。
彼女がたゆまず続けてきたリハビリは、自分の左脳の機能の回復を目的とするものでした。
社会生活を送るために無くてはならないのが、左脳の働きだからです。
しかし、そのことにより、右脳から与えられていた「至福」の感覚は遠のいてしまうのではないか?と彼女は危惧もしたのでした。
左脳の機能を成り立たせた上で、右脳が与えてくれる喜びも享受する…そのための方法や姿勢についてが、本書17章で語られます。
ジルは、ほんの少し考え方や感じ方を変えるだけで…深い安らぎが得られますよ、と下記にあげたような数例を紹介しています。
●心を意識的にのんびりさせる。
●深い呼吸をしながら、この瞬間を生きている自分を感じる。
●ゆっくり味わって食べる。飲む。
●気持ちの良い匂いで自分を「いま、ここ」へと移動させる。
●美しい景色を堪能する。
●心地よい音を聴く。
●心地よいマッサージを受ける。
●雨に当たる。シャワーを浴びる。
●身体を動かす。
●マントラを唱える。
●エンジェルカードを引き、そのメッセージに自分を委ねる。
確かにこれらは、なあんだこんなこと!というくらいのもの。
心地良い暮らしのためのアイデア的なものなのです。
でも、この“ほんの少し”を成し続けるハードルの高さは、人それぞれで違うことでしょうね。
さらにそこから、右脳に繋がる回路を自由に行き来する地点にまで至るのは、やはり簡単だとは思えません。
左脳は働き続け、しゃべり続け、過去を悔やみ、未来を憂う。
私は左脳の指令の下僕であることをなかなかやめられません。
私に限ったことではないはずです。私たちは、幼い頃から施された家庭教育、学校教育、さらには社会の要請によって、左脳の働きばかりを強化するように仕向けられてきたのですから。
ジルの体験から一旦離れましょう。
スピリチュアルの界隈をほっつき歩きながら、私が知った数名の方々。
この方たちは、どのような経緯を経て、揺るぎない発信をする今の地点に至ったのでしょうか?
プロフィールを知りますと、人生につまづき、大きな痛手を負うという体験をなさっている人が多いのです。
事業の失敗、多額の借金。
または病に見舞われて通常の生活から離脱するような体験。
絶望からの鬱病、無気力などなど…。
通常の生活が成り立たなくなり、どん詰まりを体験した方が少なくないのです。
考えたり対策を立てたりすることもできず、手放しの状態になる。
そう、左脳がギブアップした状態ですね。
しかし、そこから人生の流れが変わり始める。
身体の感度に敏感になったり、
エネルギーの流れを実感したり、貴重な出会いがもたらされたりして人生が思いもしなかった方へと展開してゆく。
どんな状況でももう自分は大丈夫!と思える、そんな地点へたどり着いているのです。
こうなると私はついてゆけなくなります。
待って待って!
私には分からない。
エネルギーとか、波動とか、宇宙と繋がるとか、本当の自分とか、直感とかも…分からない。
宇宙と繋がるなんてことは、左脳のギブアップを体験したような人、全てを失うような体験をした人にしかもたらされない恩恵なのかなあ?
それが素晴らしい恩恵だとしても、私は彼らのような体験を受容したくはないのですし・・
ただね、諦めるのはまだ早い。
ジルは、左脳偏重の偏りを修正し、右脳への回路を少しずつ開拓してゆくことを教えてくれてくれています。
たとえば私が昨年から始めた「ありがとう」やホ・オポノポノでの4つの言葉を唱える実践、これは、マントラを唱えるようなものでしょう。
これをしている間は、左脳のおしゃべりはいくらか息をひそめます。
(これらの言葉を発する行為は「右脳」へつながるためのものとは解説されてはおりませんが・・。)
美しい空を見てことさらに喜ぶことや、龍の形の雲を見つけてワクワクすることは、左脳の導く判断からは外れている行為です。
が、あえてそれに気持ちを委ねることは、「右脳」側のイエス!へと向かうことになっているのかもしれません。
ひとっ飛びで至福体験にたどり着けはしないだろうけれど、そこへ至る道を毎日毎日歩み続けることができる…そのように捉えて私は実践を続けています。
スピリチュアルと右脳の働き…これは違う分野なのか、きれいに重なるものなのか?
私には分かりません。
『奇跡の脳』をきっかけに、「脳」に関する情報にも興味が向いた矢先に見つけたこちらの記事!
ブックマークで保存した上で、目を通してみました。
メタさんの姿勢は、あくまで科学的に学ぶというものですね。
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それにしても・・・しっかり学ぶには相応の心構えが必要なようだわ。
最後に春到来の我が庭の写真でごきげんよう!また次回!!
こちら、追っかけの貼り付けです。自分の興味を満足させるためのものです。はい。
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