プルーフ・オブ・ヘヴン

 『プルーフ・オブ・ヘヴン』

隣の地区の図書館で見つけた本です。
スピリチュアル系の本棚ではなく、医療系の本が並べらた本棚の前に立ち、そこで見つけた1冊。

臨死体験の本でした。
体験した人物は、エベン・アレグザンダーという脳神経外科医。
彼は、長年、重篤な脳の障害やダメージを受けた人々の治療に当たってきた有能なドクターです。
自らの体験以前は、生死の境に近づいた人たちが体験したと語る不思議な世界を信じることはありませんでした。
エベンの現場は、まさしく脳の危機、命の危機を迎えた患者と対面する場所でしたから、生死の境をさまよった末に昏睡から覚めた患者による、そのような体験を聞くことも珍しくはなかったようです。

しかし、彼ら脳科学者の見解によれば、「それ」は、身体の痛みや命の危機に際して現れる幻覚なのです。
彼らは、自分の外側に行って来たわけではない。
頭蓋骨の中に収まる脳内の作用において「それ」を見たに過ぎないのだ。
これは、脳科学者として働くものの当然の見解なのです。

エベンにしても、不思議な体験を話す患者に対しては、
「それは、素敵な体験をしましたね。」
などと、軽く声をかけ、彼らの言葉を真に受けることはしませんでした。


 そんなエベンにある日突然病が襲います。
あっという間の急変でした。
細菌性の髄膜炎
しかも細菌は大変厄介だとされる大腸菌でした。
彼の昏睡状態は1週間にも及びました。

この間に自分の中で起きた出来事と、さらには彼の身体の様子をつぶさに見てきた医療関係者、家族の客観的な観察記録を添えて執筆したものが本書です。

結論から申せば、エベンはこの体験をきっかけに、臨死体験が存在すること、及びわれわれを愛し導く「大いなる存在」を信じるに至ります。

興味深いこの経過を文字にすることは難しいので省きます。

興味を持たれた方はテレビ放映されたこちら↓

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または、こちらの動画↓で、彼の体験をご覧ください。

www.youtube.com


 この本の出版は2013年のことです。
今から10年以上前のこと。
出版当初は話題となったようですし、奇跡体験アンビリバボーで放映されたことを思えば、日本でもこの本の存在はよく知られたものなのでしょう。


私は手に取る機会のないまま、10余年後のつい先日、この本に出会いました。
このことは、私にとって大変意味深いものであることを、ここに明かしておきましょう。

この本を手に取る以前に、臨死体験に関わる本は何冊か読んでいました。
その中の1冊でもある『喜びから人生を生きる』は、ブログで紹介もしています。

kyokoippoppo.hatenablog.com


死後の世界はきっとあるのだろうと思っている私です。
ですから、この本が語る“死後の世界の存在”という部分に関しては、大きな驚きを持って読まなかったのです。

私が関心を抱いたのは、エベンの体験の内容です。
3段階の場所を行き来したという話や、彼が確かに感じた「大いなる存在」のこと。

これに関しては、雑記ブログとして発信しているここで深追いすることは避けておこうと思います。

その上で、本書に関することがらを次の記事で書き足したいと思っています。
テーマが苦手な方は、スルーなさって下さいね。