キュウキュウと鳴きながら空を行き来していた白鳥も、グワッグワッと鳴きながらV字飛行をしていたガンたちも、いつの間にやら姿を消してしまいました。
当地でしばし羽を休めた彼らたちも、とうとう、さらなる南下のためにこの地を去ったようです。
地上では、残された人間たちが迫りくる冬に備えて動いております。
と書いてはみましたが、ひと昔前に比べればその仕事量は大きく減っていると感じます。
すきま風が容赦なく入ってくる粗末な町営住宅に暮らしていた頃は、窓の外側にビニールを貼り付けるという仕事がありました。
この写真は、数年前に撮って残したもの。私が新婚生活をスタートさせたのはこの三軒長屋でした。
今や住む人も無く、打ち捨てられた状態のまま残されています
手前の玄関はかつての住人が、サッシ状のものに取り換えておりますね。
でも私たちが住んだのは一番奥・・・・板張りと薄いガラスの玄関でした。
南には味噌工場の壁が迫り、陽も差さぬ。本格的な冬到来前に防寒対策を施しました。窓ガラスの外側をビニールで覆うのです。
こんな感じです。↓
私が嫁いで来てすぐの頃、大人数で暮らしていた実家では、冬の蓄えとしての野菜を貯蔵し、冬中食べる漬物の仕込みも大掛かりに行っていました。
私はその量に驚いたものです。
その家も今や義母の一人暮らし。蓄え貯蔵する必要のあるものなど、ほとんどありません。
近くの店で都度都度買えば用が足りるのです。
冬タイヤの履き替えも、長い間自力で奮闘しましたが、今は整備工事に任せています。
タイヤ脱輪事故などのニュースなども時々耳にしますのでね、
ここ数年は、業者の手を頼る事にしています。
冬野菜の蓄えも不用になってきたと先に書きましたが、それでもこの時期は畑の収穫物がやりとりされることが多く、我が家にもやってまいりましたよ。
大きく立派な大根3本。
それと、これまた立派な白菜とキャベツ。
そのまま傷ましてはもったいないので、急遽我が家にあった糠を使い糠床をこしらえました。
キャベツと大根、そして大根菜を漬けこみました。
美味しく漬かるかな?
一玉丸々残るキャベツは、麹の入った漬物にしようかと考えています。
先日、写真に収めた西の空。
学園吹奏楽部の演奏会を楽しんだ帰り道、文化センター付近から撮りました。
台所の出窓においたシャコバサボテンの葉には、赤い蕾がつきました。
この花も、冬の訪れを知らせてくれます。
そう、いつの間にやら冬がやって来たのです。