土曜日色々

 
 先日話題にした大量のホッケ。何とか干し上がりました。
少々塩があまかったな。
それでも醬油をかけて食べれば程よく、美味しく、職場同僚、ご近所さん、友人、義母にも分けて残りは冷凍庫に仕舞いました。
 

起床 

 さて、本日土曜日。
祝日後2日の勤務で訪れた週末です。
4時頃目覚めました。

起きても良し、そのまま布団の温みの中に漂うも良し!
この自由がたまらない。
とはいえ、トイレが私を呼んでいる。
もそもそと起きてトイレに行き、ついでにストーブを点火しました。
そして再びお布団の中へと身を滑らせました。
懐に寄ってきた愛犬ブータロウの優しい体温を感じながら休日の朝の時間を味わうことしばし。

 そのうち、昨晩荒漬けをしたキャベツの事を思い出しました。
冬中蓄える程の漬物は作りませんが、この時期になると麹を入れた「冬の漬物」を作るのです。
記事にはしませんでしたが、先日も作りました。
上出来であっという間に食べ終えてしまったのです。
もう一回漬けようかどうしようか?とグズグズしているうちに、漬物用のキャベツは店舗から姿を消してしまいました。
そんな折、友人からの
「漬物用キャベツいらんか?」
の声。何と素晴らしいタイミング!
「欲しい!」
と即答し、昨日円盤状の大きなキャベツをもらってきたのです。
帰宅後すぐにざくざく切って塩をして(アバウト感覚)一晩置くことに。
それを思い出しました。
どんな様子でしょうか?
気になります。
続きの材料も投入せねばなりません。

 やりっぱなしのものがもう一つ。
一部屋に散らかしたままになっているCDたちです。
先日の祝日に整理しようとしたものの途中で放置したのです。
ケースはあるものの中身が見つからないもの、逆に中身はあるもののケースが見当たらないものがたくさんあるのです。
折々に組み合わせを見つけては片付けたのですが、それでも迷子のままのものが残っています。
長男の残したクラッシック。
次男の残したロックやら、メタル系の洋楽。
これも今日のうちに片付けたい。

そして更には、読書の記録を記事に残そうという思いも湧きまして。
こうしちゃおれない!
と起きあがりました。

南の島々

 まずは漬物。
麹、ザラメ、鱈の干物、人参を投入。
生姜を切らしてしまったのでこれは後から入れましょう。
そして朝食。
トーストをかじり終えるや、スマホで日本の島々について検索を始めました。
今回紹介する本は
村田喜代著の『飛族』

過日読み終え、記事に残そうか迷いながらも図書館に返してしまった『飛族』ですが、やはり読書の記録として残すことにします。

南の島が物語の舞台となる物語。

日本の形…私たちにとってはすっかり馴染んでいる列島の姿ですが、よその国からしたらとても特殊なものなのだろうなと思います。
私が住む北海道は、
「でっかいどう!北海道!」
などと呼ばれますが、世界地図の中にあっては、小さな小さな島の一つに過ぎません。
一番大きな島である本州も、痩せっぽちの頼りない姿に見えますよ。
そして、周りに抱えるたくさんの島々。
改めて調べてみましたら、有人無人合わせて6000以上もの島で成り立つ国なのです。
(平成27年の国勢調査によると有人島416・無人島6432島)
 
 小説の舞台となっている「養生島」は南の島ではありますが、沖縄本島よりは北に位置しています。
私は紙と鉛筆まで用意して、まずは
「日本最南端の島」
と打ち込みました。
物語には関係ないのですがね。
有人の島の最南端は、沖縄県波照間島
無人の島なら?

東京都の沖ノ鳥島です。
ご存知でしたか?
東京都心から約1700キロ南。
船で片道4日もかかる熱帯の地域にこの島があります。

南の島といって頭に浮かぶのが「シカリ」さんの存在です。

江戸っ子でぃ
長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

gotoshikari.hatenablog.com
五島列島から、日本の政治について的を射た意見を発信して下さるブロガーさん。
五島列島長崎県の島ですね。
でもなんで「江戸っ子」なんだ????
荒いメモのままここに貼り付けます。

そしていよいよ、『飛族』の「養生島」
この島は何処?





こちらは、架空の島であることが分かりました。
ただし、

なんと!!シカリさん!!
五島列島をモデルとしているのだそうです!!
gotofan.net

 
海女という仕事。
人がいなくなった島での老女たちの暮らし。
荒れて多くの漁師の命を飲み込んできた海。
暮らしの中で形作られた祈りの言葉。
キリスト教の影響を匂わしたのは長崎県の島だからかしら?
老人が口にする「はらいそ」。
※パライゾ(〈ポルトガル〉paraiso)
 キリシタン用語で、天国。楽園。パラダイス。ハライソ。
 デジタル大辞泉より

海に飲み込まれるのではない、ここの人々は死ぬ間際に鳥になって羽ばたくのだという言い伝え・・・・これが本書のタイトルになっています。

どこまでも透明な海。

 沖根島の入り江に入ると、船は速度をだんだん落としていく。潮の流れ込みが少なくて海は薄いブルーに透き通っている。波が立たないので、いちめん水がかき消えたように見えて、船は音もなく空中に浮かんでいるようだ。

ああ、なんと美しい。
(印象に残っていたこの文章を残したく夕方再び本書を借りてきました。)

国境

 神奈川からここ北海道に嫁いできた私です。
今はまだ雪こそ積もっておりませんが、朝はマイナス度になる日もあり、冬の様相を現すこの地において触れた南の島の風景。
それがとても新鮮でした。
「この南国も日本なのだ!」
という感慨を味わいました。

 しかし、
「ここは日本だ!」
と思うのは簡単ですが、国境近くの小さな島を日本のものにしておくためには、それなりの働きかけが必要なのです。
島が無人となった上に、そのまま置き去りにされれば、そこに他国の人がひょいと上陸するかもしれません。
住み着く可能性もあるのです。
平和的にその境界線を守ろうとするなら、定期的にパトロールをすること。
本書では役場の人や近隣の島民によって、そこに人が住みついているかのように細工をする場面がありました。
港として現役であるかのように見せかける旗や、子どもがいるかのようにみせかける手作りのブランコ。
人が島に通っては定期的に流される『君が代』。
島に居残る老女二人のために物資を運ぶ定期船の運航に年間二千万の経費が充てられる。それでもそこが無人でないということは大きな意味を持つ・・物語に登場する役場の青年はそう語るのです。


 陸に引かれた境界線を持たない日本という国。
海の境界線はなるぼど、目には見えないのだわ。
そこをどのように守るか!
ただし平和に!
この本は国防を語った物語ではありません。
しかし南の島を語るとき、それはすでに織り込まれているのだなあ。
そう思った私でした。
  *  *  *
 盛りだくさんの記事になりました。
おつきあいいただきありがとうございます。
シカリさん!勝手に言及してしまいました。お許しを!!
最後に・・・
迷子CDはほとんど収まるところを見つけられず。
重ねて積んで片付けたことにいたしました。