パンツのはてまでも…

 昨年も同様のタイトルで記事を書ていますね。うふふ・・・
この度の記事もそんな内容です。
プルーフ・オブ・ヘブン』の続編を書くつもりでおりましたが、手を付けられずにどんどん日が過ぎ、秋分の日を挟む三連休となってしまいました。

 22日は町で産業祭が開催される日。
札幌から娘たち家族がやって来ました。
鮭ゲット!が目的です。
売り出される海産物コーナーで買う事ができますが、楽しいイベント…小学生による鮭のつかみ取りで手に入れることも可能。
さらには、全町の世帯に配られる抽選券で手に入れることも期待できます。

再婚し、引っ越しをし、新しい交友を広げた娘たち。
お世話になっている人たちに、美味しい鮭をプレゼントしたいのだそうで、そのためにはできる限りたくさんの鮭を手に入れて持ち帰りたいのでした。


 前日、21日の夕方札幌発。
途中、空の景色をラインに送信してくれました。 
私の喜びのツボを知る心優しき娘です。


2枚目に写っている川は夕張川だそうですよ。

心優しき母kyokoは、期待通りの鮭が手に入らなかったときのために、祭り前日、町の海産物店でとりあえずメスを1尾調達しておきました。
筋子はバラして醤油漬けに作り、身には塩をしておきました。
これで、まずは1尾ゲット。
 当日はさっそく海産物コーナーの列に並びました。
前日が時化模様だったため、豊富な量が用意されておらず、手に入らない心配が濃厚。
しかし、残り数本という際の際で、買い求めることができました。
メスは売り切れてしまったためオスでしたが、その分安価。1900円でございました。
これで2尾目。

 お次はメインイベント鮭のつかみ取りです。
取るコツは、プール(即席のもの)の壁際から動かずにいること。
やって来る鮭を待ち、泳いできた鮭を場外に出す!
これです!
私は孫に力説しました。
周りの子どもたちにもレクチャーしてやりました。

 
その教えに忠実に従った孫・・・・開始程なく見事鮭を場外に放りだし、手に入れることができました。
3尾目!

 小学生高学年の部が終わった後、いくらかの鮭がプールに残っていたため、女性の部の開催が宣告されました。

いくらでも鮭の欲しい娘。
「どうする?」
「やるか?」

しかし、娘の手には相応の荷物があり、ロングスカートもはいている。
「よっしゃ!ばあさんが行くわ!」

私とて、水に入る想定の服装ではありませんでしたよ。
しかし、気持ちは
「まっかせぇ〜!取ったるデェ!」。
靴を脱ぎプールに近づきました。
この日の天候は曇り、風は強く寒ざむしいのです。
水に入った子どもたちはどの子もガタガタ震えていましたよ。
(孫のKは夫君が、お風呂と着替えのために連れて帰ってくれました。
面倒見のよい優しき夫君!!!)

 ピストルの合図とともに水の中。
参加者は多く残る鮭はわずか。
壁の縁に立つも鮭は滅多に泳いで来ない。来た!と思ってもそれは足の間身を翻しプールの中央に逃げてゆく。
いつの間にか私は、その魚を目で追い、ふらふらと身体で追い、プールの縁から離れ、水の中をさまよい始めてしまいました。
キャアキャアと言う嬌声の響くなか、私も笑い声を上げ魚を追っては手を伸ばす。
足はよろけ、片膝つき、パンツの果まで水浸し。
ただただ濡れて時間切れとなりました。
4尾目ならず。
娘が呆れて笑いながら言いました。
「ばあさん!ひどいわ。あれだけ子どもたちに指導しておきながら、腰曲げて、ふらふらして、時々上向いて笑っていて…いやぁ、ひどすぎる。」  
足腰ぶるぶるする程疲れて、寒くて、びしょびしょで…それでも笑いが込み上げて、いやあ面白かった。
(腰に巻いているのは、戦利品を入れるためのビニール袋です。)

面白かったは良いけれど、寒い寒い。
濡れた身体に寒〰️い風が吹きつけます。

次は私が帰宅の番。
濡れた服でトボトボ帰り、お風呂に入りました。
熱い湯に浸かってもしばらく身体は寒かった。

着替えを済ませ、再び祭り会場へ向かいました。
最後のイベント抽選会を見守るために・・・。

鮭は早々に外れ確定。
しかし、娘の友達が、当たった鮭をプレゼントしてくれました。
なんとありがたいことか!
これにて4尾!
抽選では、鮭の他にも様々な産物が用意されています。

不参加の方たちから託された5枚の券を持ち、読み上げられる番号と照合するも、結局当たらず、5つのティッシュをお持ち帰りとなりました。

 帰宅後・・・私の戦いはむしろこれからが本番です。
当日手に入れた3尾の鮭の処理にかからなくてはなりません。

晩ごはんの支度もしなければなりません。
いやいや、大変な台所事情となりました。
  *  *  *
 翌日、切り身にしたたくさんの鮭や、買い上げた野菜、夫が育てた畑の作物、これまた夫の力作であるお手製木のベンチなどを車に積み込み娘一家は帰ってゆきました。

あっそうそう、例のワンコ、
サモエドの「ちいず」。
彼は祭り会場での人気者でしたよ。
次々と「触っていいですか?」と人や子どもたちが寄り、なでててくれました。

我が家の和室に、ブルーシートを敷き、そこで2泊3日を過ごした「ちいず」でした。

彼らが去った後の寂しく気だるい連休最終日の午後。
私は疲労困憊。
ソファでぼうっとして過ごしましたよ。