美しいシルエット
人智学講座のテキストになっている冊子「植物の形成運動」を手元に置いて綴ります。
購入した冊子が手元に届き、初めて目を通したのはいつのことだったでしょうか?
また、何故これを買い求めたのでしょうか?
今や記憶はあいまいです。
ページをめくってみましょう。
これはあざみの葉です。
左は、あざみの葉が地面から上へと向かう姿そのままがシルエットになっております。
この葉を、生まれた順に円形に並べたものが右のものです。
私がまず感じたことは、「美しいな」というもの。
葉の観察
しかし、”美しい”だけでは観察になりませんね。
本書ではこのシルエットからみてとれることが、文章で綴られております。
私たちはそこから、何を見てとることができるでしょうか?ここに示したように配列してみると、拡張期間中の生長は、周辺へと向かっていることがよくわかります。葉柄が伸び、葉先に向かう部分が、常に、より豊かに、またより複雑な形になって広がっていきます。それから方向転換が始まります。この方向転換は、環の中央に至る以前から、葉脚を次第に広げていくというかたちで、すてにそのなかに組み込まれ始まっています。・・・・
と、こんな感じ。
シルエットを見て「ああ、このことか?」とお分かりでょうか?
葉が周辺へと伸びる最中に、根元には小さなこぶのようなふくらみができ始めます。それが肥大化するのに伴って葉丈は短く縮こまり、根元の葉に吸収されていくようです。最後には誕生時の葉の大きさと変わらないほどに小さくなりました。
シルエットからはこのようなことが読み取れるのです。
次の図はクロタネソウの葉の全配列です。(写真少々ボケました)
これも美しいです。
私はこの花が大好きなのです。
庭に何度か蒔きましたが、土が合わないのか上手く育ちませんでした。
おっと葉の観察でした。
わかりました。
一見きわめて異なって見える二つの植物ですが環状のシルエットを見ると‘’同じ方向を持つ運動‘’が示されていると書かれております。
なるほど、何とかそれも認めることができました。
次はタネツケバナ属の一枚の葉に注目した観察が続きます。
次はカキオドシ
次はドイツで一般的なサラダ菜であるところのマーシュ・・・・・
美しいシルエットと文章での描写が繰り返されます。
さらには一つの植物に生えている全ての葉の生長運動と、生長全体との関連の観察がカキネカラシ属の植物を例に提示されます。
わかりませんでした
「植物の形成運動における時間体のあらわれ」
という締めくくりの文章は難解です。
よくわかりませんでした。
というより、しっかりじっくり読めておりません。
とにかく、
植物の形態変化の姿の中には、動物や人間にも通じるものが、目に見えるものとしてあるというのです。
目に見えてあること~つまり霊眼なるものがなくとも肉眼で見ることを使って知ることができるということです。
観察とは奥深いものなのだなあ。
という月並みな感想で今回の記事を終わりましょう。
この冊子は再び書棚にしまいこまず、折に触れ読んでゆこうと思います。
今回分からなかったことが、次回には少しは分かったりするのかもしれません。
アガパンサスは開花直前です。
しかしなあ・・・この植物の葉の形態はどうとらえたら良いのでしょうか?
葉の形はほとんど変わりませんが、葉の長さに着目すると、確かに拡張があり収縮があり今や花へとむかっていると・・・こんな感じでよいのか?