さあて さて!・・・・『ヨセフのだいじなコート』

彼方の水源

 『熱源』は、私に新たな世界を見せてくれました。

そもそもが壮大なスケールの作品ですから、そこに端を発した興味は、
アイヌ民族、『伝蔵と森蔵』、我が町の歴史、樺太犬、南極に置き去りにされた犬、ヤヨマネクフとシシラトカの南極探検、『やまとゆきはら』、樺太、北方の島々・・・・
と豊かな流れとなり、多くの記事となりました。

個人的な興味のままに、つまり周りの反響などを気にせずに書いたものでしたが、思いがけないコメントやスターで励まされ、感激いたしました。

この流れも行き着くところまで行き着いた、と思いきや、
ひよんなところから、新たな流れが合流したのです。

私の過去記事
「なんだか、さみしくなっちゃった」・・・
が水源となっております。

そう「コルチャック先生」です。


2年前の記事ですが、たまさんから寄せられたコメントにより、すくい上げられ浮上した形です。
tamacafe.hateblo.jp

たまさんが大切にされているという一冊『コルチャック先生のいのちの言葉』を図書館にリクエストし、その合間に
『コルチャック先生』を読みました。

コルチャック先生 (岩波ジュニア新書 (256))

コルチャック先生 (岩波ジュニア新書 (256))

コルチャック先生・・「ヤヌシュ・コルチャック」の伝記です。

1878年から1942年
ロシア統治下のポーランドに始まり、第二次世界大戦終了間近の時間までが描かれています。
『熱源』とも重なる部分が多い時代背景なのでした。

・2年前『ぼくたちに翼があったころ』で出会い、先日『コルチャック先生』でさらに知ることになったヤヌシュ・コルチャック
・今年読んだ『熱源』で描かれているブロニスワフ・ピウスツキ
・ピウスツキの弟でポーランド共和国の建国の父にして初代国家元首、国防相、首相のヨゼフ・ピウスツキ

その三人の年譜を並べてみたくなったのです。

我が家のシーツも・・

 しかし、部屋にある布やら、娘からの助っ人要請ですぐには取りかかれず。

結局前回は、私は我が家の布をいいだけ接ぎ合わせたシーツを写真にまで撮って記事にしたのです。
kyokoippoppo.hatenablog.com


だるころさんがそれにコメント下さって、

まるで『ヨセフのだいじなコート』のようだ。

と・・・。
それを調べてみたらなんとそれはこんな物語

 ヨセフはコートを持っていました。でも穴が開いていて、あちこちつぎはぎだらけ。そこでヨセフは、コートをジャケットに仕立て直します。いつしかジャケットも擦り切れて、あちこちつぎはきだらけ。そこでヨセフは、ジャケットをチョッキに仕立て直します。けれども、いつしかチョッキも擦り切れて、あちこちつぎはぎだらけ。そこでヨセフは、チョッキをマフラーに作りかえ……。

 イディッシュ語の民謡「オーバーコートを持っていた」をもとに生まれた楽しい作品。物を大切にするというユダヤ人文化の教えが、愉快な穴あき仕掛け絵本となってユーモラスに描かれています。作中の背景は作者が育った第二次世界大戦前のポーランド花柄や格子模様の布や千代紙、雑誌写真や新聞のコラージュを多用したイラストは遊び心にあふれ、探し物ゲームもできそうなくらい細部に凝った仕上がりになっています。ためになる名言がついた学びと遊びが共存するユニークな一冊は、2000年米国カルデコット賞受賞作品です。

(Ehon Naviのページより・・太字はkyokoによる)


おおおおおお‼️

だるころさん、確信犯でしたよ!
だるころさんが残して下さったコメントです。

きょうこさんがコルチャック先生の事を書いてたので…確かあれはポーランドだったなぁ〜なんて思いましてご紹介してみました。

どうあれ、私の興味は新たな地点に運ばれてゆくこと決定です。

3人の年譜とポーランドという国について。

ただしね。こりゃ簡単にはいかんわ。

連載形式で、コツコツのお楽しみにいたしましょう。

またまた、私の個人的な興味のままに・・・となります。
スルー率が多くて、スターが少なくても
至極納得、はなから納得ですので、皆さんご自由に扱ってくださいませね。

  *  *  *

お試し

1878もしくは1879年・・・「コルチャック先生」=ヘルウィク・ゴールドシュミットは、ロシア帝国支配下にあったポーランド王国の首都ワルシャワで、同化ユダヤ人の子どもとして生まれた。

※彼の兵役をいくらかでも遅らせようと、父親が出生届を後から出したと思われる。
※当時ユダヤ人は特に兵役が長く、年齢を偽ったりわざと身体を傷つけて身体的な障害を自ら負う者がいた。
※戯曲『どの道を』を書いた1899年に「ヤヌシュ・コルチャック」のペンネームを採用。
ポーランド人らしいネーミングだとのこと)
※同化ユダヤ人とは、現地に「同化」した状態のユダヤ人のこと。

ブロニスワフ・ピウスツキは1866年生まれ。
⚫弟であるヨゼフ・ピウスツキは1867年生まれ。