ヘヴンの存在

今回の記事はこちらに関連するものです。

kyokoippoppo.hatenablog.com

前回紹介した『プルーフ・オブ・ヘヴン』、に『喜びから人生を生きる』も添えて書いていきます。

『喜びから人生を生きる!』

90ページ。
アニータ・ムアジャーニを担当する医師は、夫であるダニーにこのように伝えています。

「私たちにできることは、もうわずかしかありません。」
「奥様は、長く持ってあと三ヶ月でしょう。」

彼女の腫瘍は大きくなり、数は増し、ものすごい勢いてリンパ系の組織に広がっていました。
身体への負担が大きすぎ、抗がん治療を施すこともできない状態でした。
身体を横たえると呼吸ができないため、起き上がった状態でいたそうです。
体中に皮膚の病変が起きていました。大量の毒素が身体中に回り、それを排出するため破れてしまっていたのです。
まさしく、瀕死の状態でした。

プルーフ・オブ・ヘヴン』
129ページ

事実を直視しなければならない段階です…回復の見込みはほとんどありません。

細菌性の髄膜炎に侵されたエベン・アレグザンダーは昏睡状態に陥り、そのまま1週間が過ぎようとしていました。

紹介する2冊の本は、瀕死の状態に陥った著者による体験記です。

臨死体験の間、何を見て何を感じたのかが語られています。
世に語られ、また書き残されている多くの臨死体験があります。
これらは脳が作り出す幻想であると捉えられることも多く、実際そのような事例もあることでしょう。

しかし、この2冊の本に語られていることが事実であるならば、
人が感知できる、現実世界とは別の世界が死後において展開されるということを、疑うことはできないのではないでしょうか?
少なくとも私はそのように受け止めました。

これに目をとめて下さっている皆様、この記事は、「あの世」の存在を納得してもらいたくて書くものではありません。

受け止め方はどこまでも自由であるべきです。

これは私のために残す記事。
読むことに苦痛を感じる方は、どうぞそっと閉じて下さいね。



 さて、担当医から、
生存の見込みが無いとまで伝えられたアニータは、意識のないまま自分の周りの状況を見ていました。
痛みもなく、安らいだ気持を持って。
そのうち向こう側の世界へと入っていったのです。

アニータは、すばらしい“無条件の愛”としか表現できないものに取り囲まれていきました。
彼女によれば
それは“無条件の愛”という言葉でも十分に表せないようなもの。
このような乱用され過ぎた言葉では表現できない程強烈なものであったそうです。

エベンも昏睡状態の中で不思議な世界と対峙しました。

そこでエベンは、これまでとこれから存在するものすべての中心には無私の愛が存在することを知ります。
「それこそが真実の中の真実である。
これこそが、宇宙でもっとも重要な感情的真実であり、同時に最も重要な科学的真実であるとこを確信している。」
彼はこのように語ります。

そして彼もアニータと同じようなことを述べています。

…無私の愛という言葉はよく話題にされている。この言葉の意味がほんとうにわかる人は、どれほどいるだろう。

こちらの世俗世界へ戻ってきた人々は、言語が表現できる範囲を完全に超えた領域での体験や観察を伝えようとするときに、私と同じように言葉の壁に妨げられてしまう。…

彼らは素晴らしい場所を見て帰還しました。

そして、その後その肉体は驚くべき変容を遂げ、奇跡的な回復を果たすのです。
自分の体験を持ち帰ることにとどまらず、医学の常識では考えられないような回復という奇跡を関係者にまざまざと見せたのでした。

彼らの体験は、文字や言葉で表現することが難しく、受け手がそれをリアルに受け止めることは不可能に近いのだと思います。
それでもなお、これを俗世に生きる我々に伝えたくアニータさんもエベンさんも、本を執筆し、講演活動をしておられます。
www.youtube.com
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 私はこの体験を事実と受け止めております。
が、それを知った私の生き様は変わったのか?
救われたのか?
宇宙の根源であるという愛を信じるに至ったのか?
となると、それは
NO!
私は、この世の生々しい欲望や執着、期待と失望の波に翻弄されて生きています。


ここに紹介した2冊の本は私にとって、どんな意味があるのでしょう。
それも分からないまま、ここに記事を残しました。


最後に『プルーフ・オブ・ヘヴン』のあとがきからの抜粋を添えておきますね。
治療にあたった医師によって書かれたものです。


病院到着時のアレグザンダー医師は発作を起こし、精神状態にもはっきりとした異常が認められたが、これらは神経合併症もしくは死亡を引き起こす(死亡率は9割を超える)危険因子だった。迅速に積極的な抗生剤投与が行われ、集中治療室へ搬送されてからも治療は継続されたが、意識不明が6日間に及ぶにつれて早期回復の希望も消え去っていった(この場合死亡率は97パーセントと報告されている。)
ところが、七日目に入り、奇跡が起きた。アレグザンダー医師は目を開き、意識を取り戻して、間もなく人工呼吸器も取り外された。一週間近くも昏睡状態にありながらこの病気から完全な回復を果たしたことは、驚嘆に値する。
  スコット・ウェイド医師
(一部漢数字をアラビア数字に変換しました。)