数回の連載となったこのタイトルですが、この記事をもって一旦、一区切りさせることにします。
そう言いつつ書く今記事・・・完結編に相応しいものなのか??
その疑問符をつれたまま書いてゆくことにいたしましょう。
(ここまでのつながりが、分かりにくい方はタイトルと同じ「興味の流れのままに」というカテゴリを設けておりますので、そちらをのぞいて下さいませ。)
まさしく、流れのままに書き進めたところ、行き止まりになったというのが本当のところです。
「秩父事件」・・そこから流転の人生を歩んだ「伝蔵」と「森蔵」に惹かれ、『王道の狗』という作品を生み出した安彦良和氏。
・・・彼の個人史に進入したところで、前回の記事を終えております。
一つの翼の先端までたどり着いたと思ったのです。
そもそもの興味の対象であった「北方の先住民族」は、もう片方の翼であり、ここから先ではなく、一旦本体である『伝蔵と森蔵』に戻り、別の道筋をたどらなくてはなりません。
それは、まだまだ未整理の状態です。
少し時間の猶予をいただき、改めて発信することにいたしましょう。
kyokoの場合
「興味の流れのままに」第一弾の最後に見合う記事はどのようなものか?
ここまでつらつら書いてきたのは、何のため?
何が楽しかったの??
何故興味をもったの???
なかなかまとまった言葉にできません。
うーん、うーんと考えて
結局、何だか自己顕示欲がよくよく強いと思われそうですが、kyokoのことを書くことにしたのです。
「興味の流れのままに」の、「興味」って他ならぬ自分のものなのだからと。
この連載に先立って作ったマップの一番右端のものを、補強するのです。
この連載に関連することだけをピックアップさせた私の履歴です。
手持ちのファックス原稿用紙に鉛筆で書いた雑なもので失礼いたします。
ブログ記事に表のようなものが書ければよいのですが、そのような技術を持ち合わせておりませんので、ここぞとばかりにアナログ作業を発動させるのです。
北海道という土地に、憧れて興味を持った高校時代。
結婚してその土地に住むようになったこと。
『いっぽいっぽ通信』を書くようになった経緯は割愛いたします。(語ると長~くなるのでね)
通信を発信していたある時期に、70年安保闘争のころの学生運動に強い興味を持ち始めました。
小学四年生のころ、テレビ画面で目にした何の騒動だったかさっぱり理解できなかったあの乱闘と混乱・・・・・・
40年も過ぎてから、突発的に目が向きました。
当時の若者のエネルギーに興味を持ったのてす。
kyokoippoppo.hatenablog.com
そのエネルギーは国家権力ですべて潰されてゆきました。
行き場を無くしたエネルギーは、性的な方向へと転換されてゆくことも多かったと思われます。
興奮から醒めた若者たちは何のことはない、スーツに身を包み就職活動へと収まっていったのでした。
その流れに乗らず、潜伏した一部は先鋭化し、武装し、民意からも仲間からもかけ離れてゆきます。
「山岳ベースリンチ殺人事件」や「あさま山荘たてこもり事件」はそのなれの果てに起こりました。
リンチ事件に関わった坂口弘の手記『あさま山荘』は、強い印象を私に残しました。
- 作者:坂口 弘
- 発売日: 1995/05/01
- メディア: 単行本
- 作者:坂口 弘
- 発売日: 1993/05/01
- メディア: 単行本
安彦良和氏はこの時期逮捕され、大学も中退しております。
権力にたてつき、立ち向かい、傷ついた安彦氏の体験は、「秩父事件」や伝蔵森蔵への興味となり、作品『王道の狗』として結実しました。
『いっぽいっぽ通信』 をやめてから10年後。
私はブログを始めました。
高校時代に芽生えた「北海道」への憧れ。
kyokoippoppo.hatenablog.com
この土地での最初の仕事が河川に上るサケマスの管理の仕事であったこと。
kyokoippoppo.hatenablog.com
偶然手にとった本『熱源』から、北方の先住民族に対する興味が湧いたこと。
隣の市で、伝統にのっとってサケを取ったアイヌエカシが書類送検されたこと。
図書館で展示されていた湧別の昔をしのぶ絵はがきたち→司書さんとの会話の中で紹介された『伝蔵と森蔵』
全く無知だった「秩父事件」についての知識を得たこと。
こんな連載を書いたのは、本との偶然の出会いが発端ですが、私の素地にそれと親和するものが用意されていたのだなあと改めて感じたのでした。
興味は続く
折しも、『三島由紀夫VS東大全共闘50年目の真実』
という映画が公開されております。
過去の出来事は、終わったり消え去ったりするものではないのだな。
今と連動し得るのだな、と感じました。
(札幌は遠い地ですので映画見にはゆきませんが。)
またこれらの記事は、ついい最近のもの。
(2020・3・31)
(2020・3・25)
世の中は常に動いているのですね。
コロナの収束を願う日々ですが、コロナの爪痕は確実に世の中に残ってゆきます。
私たちはそこから何を学べるのでしょうか??
と、かっこいいことを書きましたが、
私はあさってから勤務です。
日常の流れに乗って、日々を越えてゆく日々が始まります。
長男の動画アップが近そうです。
偶偶石の記事も始めたいと考えております。
私の製作物もお見せしたいところ。
家の中はなかなか片付きません。