蝦夷ハルゼミ
前回の記事で、「いつまでも肌寒い」と報告したその日から、気温が上がり始めました。
かっこうが鳴き、エゾハルゼミの合唱がシャワーのように降ってきました。
それまでは、「寒いけれど我慢して」と言いながら定期的に開けていた窓でしたが、その日は、その窓からじっとりとした空気が流れ込んできました。
5年生の学習は、4年生のやり残しからのスタートでしたので、国語は今ようやく「枕草子」。
「春はあけぼの」を味わうところです。
オリジナルの枕草子を書こう!!
という課題に取り組みました。
シャンシャンというハルゼミの鳴き声を聞きながら、春のイメージを思い描き、言葉を綴り、挿絵を描くのです。
春は~。
の体言止めを使う。
最後は「よい」で終ること。
が制約として設けられました。
多くの子が「桜」を題材にしましたが、これを選ぶと個性は出にくくなります。
たいてい、花びらがひらひら散るというイメージに集約され、きれいではありますが面白味に欠けますね。
私が支援しているお子さんは、
一人が「入学式」。
もう一人は「うど」を題材にしました。
春は入学式。新入生の元気な返事がよい・・・と。
春はうど。てんぷらに塩をつけて食べるのがよい・・・・と。
このウドの天ぷらは、私もご馳走になっています。
家が近くなのです。
彼の祖父にあたるOさんが、山で採取してきて、それを奥様が天ぷらに。
お裾分けとして我が家に届けられました。
以前食堂を営んでいた方なので、カリッと揚がっていてとても美味しかった。
そんな話をしたからか、彼はウドを題材に書きました。
それにしても塩でいただくとは・・しぶいねえ・・。
ほかには
「水たまり」「自転車」「すべての始まり」・・生き物の孵化を題材にしたものもありました。
あら、これらは全部男の子の作品だわ。
「水たまり」と書いた子の絵は、雪が解けて現れた水たまりに長靴で入り、久々の水の感触を楽しんでいる様子がいきいきと描かれておりました。
「自転車」・・・これは、冬場自転車がシーズンオフになる地域の子どもならではの発想ですね。
久々にペダルを漕ぎ、風を顔に受けて走る躍動感が伝わりました。
「全てのはじまり」を書いた少年は、職員室で『昭和の子ども』と呼ばれております。
外へ行くとまず”棒っこ”を探す・・、と。
一時幼いながらもやさぐれたような様子を見せていた子です。
担任の厳しくも温かい指導の甲斐あってか、またご家庭で確かな愛情を受け取っているお子さんでもありますので、何とも愛らしいキャラクターとなりました。
丁寧に、渾身の思いをかけて描いたと思われる動物たちの絵。
春になり、野山に溢れるだした命が感じられる挿絵に、思わず声をあげてしまいました。
週末
学校は通常の日課となっており、
休校期間中あれほど行動を共にし、学校内の整備美化に務めた支援員のお仲間とは、顔も合わせない程の忙しい日々となっております。
それぞれの持ち場に貼り付いているので、出勤時間がずれたりすれば、ほとんど顔を合わすことがないのです。
忙しいながらも楽しい職場での一週間が終りました。
週末がやってきました。
週末は”週末らしい時間”を持ちたいです。
やりたいことは満載ですが、ゆったりした気持ちで過ごすことを心がけましょう。
昨日金曜日は娘の住宅へ。
庭の草をお土産に。
後ろのカレンダーは、娘がスマホで撮った写真で作られたものです。
昨年ちょうど同じ頃の我が庭です。
まだ3歳の孫を抱きかかえている私。
きっと
「おっと、ここは大事なお花が咲く所・・。踏まないでね。」
と抱き上げた場面でしょう。
娘と孫、
この週末は予定があるので、ばあばの時間には侵入しませんよ!とのこと。
よっしゃあ!!