急降下
夏はここ数年、遺跡発掘のアルバイトに精を出す夫です。
昨日は曇り空でしたが、ねっとりとした空気が動かず気温ばかりが上昇。
昼に戻って来た時は
「今までで一番暑かった!」
と言い、汗まみれの服を総着替えしておりました。
ところが、夕方にはストンと気温が下がり雨が降り出しました。
本日は終日20度に届かぬ天気。
雨ジャアジャアです。
発掘作業ができませんので夫の今日の任務は、出土品の洗浄だそう。
庭の草取りもできません。
家の片付けにも気が向かず、ならば、意欲満々ブログに向かうか!
しかし…昨日の気温のように、私のやる気も急下降。
ぐずらぐずらとしながら、文字を打つ。
終着点も見定められないまま綴っている次第。
見聞きするニュースに明るさが感じられず、気持ちも引きずられているのでしょう。
政治が国民のためにあるという気がしないのですよ。
物価もガソリン価格も上がる中、夏の気温は、もう命が削られるようなレベル。
世界レベルで対応していかなければならないのに、国どうし、人間どうしの争いのための準備に忙しい。
そのための税金負担も強いられる。
原発は再稼働へと舵を切った。
こんな状況下で異次元の何とやらをやったからって、出生率上がるのでしょうかね?
私に名案なんてありはしない。
私とて自分が死ぬまでの間の安寧にしがみつくという点では、今の政府の姿勢と変わりはしないのだけどね。
『ザイム真理教』という風変わりなタイトルの本があることを知り手元に寄せ、それに関する記事を書き始めたのは、「国民と日本のためにこれを書いた」という森永氏の言葉に少なからず心が動いたからなのでしょう。
※(「ザイム真理教」という言葉は森永氏の名付けではありません。ネットの中で広まった言葉。西田昌司参議院議員が最初に使った言葉のようです。)
森永氏の主張は今々始まったものではありません。
そしてその主張は、質の悪い陰謀論、トンデモ発言などと言われ、叩かれてきたといいます。
本書では、自身の持論を展開しながらも、それに向けられた対論も披露されています。
もちろんそれに対しさらなる持論が展開されるわけですが。
国債発行に積極的な森永氏ですが、その財源を減税に回せ!というのが氏の主張の柱です。
これは、財務省の姿勢とは真っ向反対のもの。
岸田総理は財務省の言いなりということですので、総理の向かう方向とも真逆の主張なのです。
この本の出版に際しては、複数の大手出版社から軒並み出版を拒否さたそうです。
均衡財政を批判したものは、ほとんど発禁本扱いなのですね。
こういう現実が「表現の自由」が保証されているはずの日本で実際におきているのです。
そのことがすでに不穏なのです。
この本を世に出せないからくりがすでにあるということ。
この本が世に出ては都合が悪い!とするものが、何らかの力を行使しているのです。
そんな中、一人で会社経営をなさっている「三五館シンシャ」(中野長武社長)の決断によって『ザイム真理教』は世に出ました。
財務省…
そんなに強大な力を持っているんだ。
なぜ?
このことは、森永氏の日本専売公社時代の、旧大蔵省に対する絶対服従の体験からも語られ、
「大手新聞社とザイム真理教の関係」
「富裕層というサポーター」
という見出しの中でも語られています。
「増税で国民を疲弊させるカルト教団財務省」なのか?いやいや
「見当違いの陰謀論トンデモ理論者森永卓郎」なのか?
「均衡財政」を目指す財務省
「減税で日本を救え!」という森永氏
あなたはどちらを信じる?
そう問われたところで、kyokoはまるで判断ができません。
ただ本書に対する印象は悪くなかった。
森永氏の文章には、意見の違う相手を悪し様に罵倒するような嫌な表現はありませんでした。
私の理解の追いつかなかったところはありましたが、持論の説明を丁寧に行い、対論も添えた上で展開されていました。
はあ?
あんたの自由研究とやらはそんな印象を述べておしまいか?
と笑われてしまいそうですが、私の到達点はここ止まりです。
北海道新聞日曜日には、本の紹介欄があり、先週の紙面に『ザイム真理教』が紹介されていました。
評を書いた中野剛氏はもちろん、森永氏の考えを支持する一人。
toyokeizai.net
こちら↓は2015年のものなので、ここに貼ることが相応しいのか?はわかりません。
ただ、この度このブログを書かなければ見つけなかっただろうもの。
迷子防止のために残しました。
gendai.media
未だに経済問題に対して無知なままの私ですが、ちょっとその界隈をのぞき、小さな刺激を得たことは確か。
世の中には様々な意見があること。
しっかり勉強をせぬまま、見聞きした情報をむやみに信じてはいけないということを学びました。
夏休みの自由研究はこれにて終了。
三五館シンシャさんに敬意を表して、こちらを借りてきました。
買わなくてごめんなさい。
フィクションものかと思っていたのですがさにあらず、書き手は全て当事者なのですね。
『派遣添乗員ヘトヘト日記』を読み終わりました。
仕事の大変さや苦労、その中で味わう喜びが綴られていて面白かったです。