春の嵐のような二泊三日…2

小さな隙間時間

 嵐のように慌ただしかった娘一家の二泊三日。
当地の友との旧交を楽しむ時間の合間にデカ犬ちーずの、お散歩タイムが差し挟まれるものですから、のんびりゆったり我が家でくつろぐような時間は本当に少なかったのです。
孫のお相手として、もはや定番となっていたすごろく遊びも、やらずじまいでした。 
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かろうじて行ったのが、リースの飾り付け。
このリースは、メルカリを始めた頃に、求める人もいるのでは?との期待から飾り付けキットと共に公開したもの。
リースのための蔓性の枝は、近所の街道を歩き、手に入れました。
自宅に持ち込み、床を大いに散らかしながら丸く仕立てたのです。
手間ひまかけた後ようやく公開したものの、全く反応無し。
いいね」すらも付かないまま数年が経過していました。
ならばこの際潔く削除して、娘と孫の手慰みに使ってもらおうと引張り出しました。

わずかな隙間時間の暇つぶしのような作業。
しかも飾り用の小物にしても大してセンスの良いものもなく、通常テンションのまま、娘はこちらをこしらえました。 
(孫のものは写真に残せず) 


足元の驚き、頭上の驚き

 滞在2日目は、横殴りの雪が降りつけるような寒い日でした。
ちーずの散歩に出た娘から写真が送られてきました。
アスファルトを突き破って顔を出した蕗の薹。

植物の生命力おそるべし!

そして見上げた空に現れた渡り鳥たちの見事な飛行。

奥の方に白鳥の姿も収まっていますよ。
札幌では鳥の渡りを見ることはないとのこと。
娘と孫にとっては、湧別時代に見た懐かしい風景を思い出すひとこまだったのでは?

春告魚ニシン

 あっという間に最終日。
その日の朝、漁師のお友達が取れたてのニシンをたくさん届けてくれました。新鮮なニシンの刺し身(たたき)を食べたい娘とTさんのために。
「私が捌きたい」
と娘。
湧別時代、農協惣菜部の職場で身につけた技術を忘れないようにしないとね。
私は隣に立ってうろこ取りや塩水で洗うなどの周辺作業を受け持ちました。
大きな魚の腹から出できた見事な数の子

手が汚れて離せない私たちに代わってTさんが写真を撮ってくれました。
腹を出した後は三枚におろし、骨の密集するハラス部分を切り落とし、皮を剥いで、身を叩きにし、ネギと生姜であえていただきました。
こちらは写真に取る間もなく腹の中へ収まってしまいましたよ。
Tさんは、こんな機会でなければ食べられないと白子まで口にしました。
何でも美味しく食べてくれるTさん、いいわね。
娘のご飯作りもさぞかし張り合いがあることでしょう。

さよなら

 帰る日の午前中もこんな風に慌しく過ぎてゆきました。
帰り支度スタートです。持ち帰りの荷物大量!
自分たちの衣類や雑貨。
あちらのご実家へのお土産。
義母がくれたパチンコ景品…ティッシュや洗剤などの生活用品。
義母の家にあった「ドラえもん」のぬいぐるみと小
先日私の手によって再整理を終えた娘の育児日記。

我が家にあったコーヒーの木。(娘がおねだり)
我が家預かりだった娘の服。
玉ねぎ、ニンニク、梅干し、ニシンの切り身。
カズノコは濃い塩水に漬けて、密閉容器に入れて持たせました。
あっそうそうリースの輪っかもね。
ちーず、そしてちーずのゲージも馬車のような大きな車に積み込んで・・・・

いよいよお別れタイム。
淋しさと愛しさの感情が高まり涙が出ます。
孫のKも声をあげて泣きました。
さよなら〜。
元気で暮らせよ〜。

  *  *  *
 これまで滝川、湧別、札幌と拠点を変えて来た娘と孫。
娘の再スタートに伴い、札幌内での更なる拠点変更とあいなり、孫は2年生の途中での転校となりました。
新しい環境や学校にうまく慣れるかなあ?と心配しましたが、全く問題ナッシングだったとのこと。
新しい父親を迎えたことで自分の家庭がしっかりした基盤を持ち、安心の基地となったことによる気持ちの安定が大きかったのでは?と感じております。

今住む場所は地下鉄圏外、JR駅からもいくらか距離のある場所です。
多少不便ではありましょうが、子どもが、そして元気なワンコが育つ環境としてはとても良い場所のように感じています。


読んで下さりありがとうございました。
私の春休みは終了。
明日は今年度の初出勤です。