停電という非日常 ①

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全道って!

 地震に伴う停電に気づいたのは6日、木曜日の朝でした。
震源地からは遠い我が家は揺れを感知できず、夜中にファックスがブーンとうなり、ワンコが吠えたものの、それと災害を結びつけることもなくそのままおねんね。
朝夫に、「夜ファックス入ったよ。」などと言う始末でした。
停電だ。」と夫。
携帯を開くと大規模地震のニュースが入っておりました。ええ?それでここまでが停電?
停電は、全道域に及んでいるということです。
ビックリしました。
北海道全部・・・・

 道内で最大級の発電所の停止によって需要と供給のバランスが損なわれ周波数が乱れた結果とのこと。
大きな発電所に広域が頼っていたことがこのような大規模停電を招いたと考えてよいのでしょうか?
道内全世帯295万戸が電気を絶たれてしまったのです。
北海道・・・・九州地方と中部地方と四国三県分(徳島を除いた三県)を合わせた広さだそうです。その土地全域の停電となったのです。

ラジオは
「復旧の見込みはわからない、損傷した苫東厚真発電所の復旧には少なくとも一週間を要する」
と伝えます。
この情報は具体的に何を教えているのか?
この停電はいつまで続くのか?
長いとなれば
冷蔵庫の中身は?冷凍庫はいつまで冷気を保つのか?ああ、前日珍しく夜の洗濯したのは良かったわあ・・・とっさにそんなことを考えました。

 この日の朝は食パンをガスであぶって食べました。
 この朝には早くも食品や電池などが、コンビニの棚から姿を消しつつありました。
臨時休校
 小学校は停電に加え、水も出ないということで、臨時休校となりました。
(ライン電話がこのときは使えて連絡を受けました)
支援員として働く私は、児童が登校しないときは自動的に休みとなります。出勤の義務はないのです。それでも職場に向かいました。
歩いて5分というほどの近い職場です。
連絡を確かに受けた報告をして、何か手伝うことがあるかたずねてみようと思ったのです。
頼まれることが何もないにしても、気がかりがありました。
教室で飼っているキアゲハ幼虫とカタツムリたちのエサの心配です。
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そろそろ蛹化しそうなものの、エサが渇れてしまってはかわいそう。
黄緑色と黒の鮮やかな縞模様の幼虫はまだ蛹にはなっておらず、エサを補充してやりました。

 職員室で話をかわした担任は、携帯の充電残量が無くなりそうたと苦笑しておりました。
電気はいつでもそばにある・・・・その暮らしを疑うことはありませんからね。

 やることは何もないとのことで、学校をあとにしました。帰り道でご近所さんと立ち話。
瞬く間に数人寄り集まってきました。何か話さずにはおられません。

ネットがつながらない

そうこうするうちにネットも繋がりづらくなりました。そのうち携帯を開くとすぐに通信サービスはありませんの表示が出るようになりました。
(これに関してはドコモがいくらか強かったようですね。)

️拡散希望️
NTTの方からの情報です。
只今道内全域で停電しているため電波塔にも電気がいかない状況なので携帯電話もあと4時間程度したら使えなくなる可能性がでてきたそうです。
なるべく1人で行動せず家族や仲間、友人などと共に複数で安全な場所に避難して下さい。

こんな情報が出ていたようですね。

大変だけど大変しゃない

 幸い水は出る我が家、土地の傾斜を利用して水が運ばれる仕組みなので大丈夫なのだとか。
このような単純なシステムがなかなか強者だったりするのかなと思った次第です。

 プロパンガスなので、ガスで調理もできます。
オール電化や、IH調理器の家庭は大変なことでしょう・・・娘よ・・・息子よ・・・どうしている?
カセットコンロでの調理で凌ぐしかありません。‥ボンベの替えあるかい?
不謹慎のようですが、炭おこしてバーベキューとか。
実際そうしている家庭もありました。
子どもたちは夏休み再来といった気分で恵みの休日を楽しんでいる風情でした。
台風一過で北海道としては暑い日でしたしね。
そうです。この停電が冬だったら過酷さ心細さは10倍増しだったことでしょう。
(それにしても台風による甚大な被害の映像を見たのはつい数日前ではありませんか!)

先に書いたように、我が家はガスも無事。
何より直接的な被害に見舞われたわけではないのです。
電気さえ通れば元通りの生活が約束されているのです。
全然大変じゃない。そうですよね。
ああ、被災地は・・・・・
酪農家は?漁業者は?病院は!病人は!
食品を扱うお店やさんは?

そう、我が家など全然大変じゃあないのです。
 唯一の情報源となったラジオの音声が流れます。
お昼は鍋でご飯を炊きました。ほどよいおこげが美味しかった。

 全然大変しゃないながらもひしひしと感じる非日常感。
そんな気分に誘われてか やおら引き出しの整理を始める気になりました。
出るわ出るわ不用の説明書やら、領収書やら、それらを処分してよい気持ちになりました。
引き出し一つが空っぽになりました。

思わぬお客

 本州に住む甥っ子が、友だちと一緒に全道旅行に出てきていて何と、地震発生時には札幌のネットカフェにいたのでした。
しこたま飲んで寝た直後に地震発生。非常用電源が切れた早朝にカフェを出されてしまったのです。彼らは日本海側を回る予定を変更し、北海道の真ん中を、レンタカーに乗ってここオホーツク海沿いのこの町までやってきました。
じいちゃんばあちゃんちに一旦身を寄せることにしたのです。
信号のつかない道をしばらく走り、無料区間の始まる比布(びっぷ)からは高速に乗りぶっ飛ばして来たそうです。
やって来たところで電気はつかない、ネットは繋がらないなのですか、給油制限もかかっている北海道の道をやみくもに走るのは無謀ですから、懸命な判断だったと思います。
 解けてしまえばはどうせ台無しになる買い置きの冷凍品のエビフライを揚げて実家に届けました。(こちらも歩いて4分ほど)
我が家も暗い食卓で晩御飯。
停電を肌で実感する夜がやってきました。
懐中電灯を使ってまで読書する気にもなれず夜7時には、布団に入り眠ってしまった私でした。

深夜目が覚めたついでに星空を眺めました。
素晴らしかった。
北海道がすっぽり暗闇ですものね。
くっきりと描いたような星ぼしの輝きでした。