またまた連載記事を書き始めそうな予感です。
あくまでも予感です。
発端は娘の住宅で見たDVDです。
『思い出のマーニー』。
娘と孫は、先日テレビで放映されたものを見たのだそうです。
4歳の孫にはまだ早いかな?
と私は思ったのですが、孫は熱心に見たようです。
数日後、
「『思い出のマーニー』をまた見たいんだって!ばあばDVD貸して。」
と娘から。
更には
「一緒に見ようよ!」
と。
常に買い物に慎重な私ですが、この作品が好きで
珍しくDVDを買い求めており、持っているのです。
快諾した私は、それを持って娘の住宅に行き、三人で観賞しました。
このときの孫は、集中が続かず余計なことをしゃべり妨害モードでしたが、何とか最後まで観ることができました。
思い出のマーニー
- 作者:ジョーン ロビンソン
- 発売日: 2003/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 作者:ジョーン ロビンソン
- 発売日: 2003/07/16
- メディア: 単行本
ジブリの映画として封切られることに合わせて、図書館の書棚に置かれていたのです。
本を開いて数行読むと、その本と自分との相性がわかります。
すぐさま
「好き。」
と思えた作品でした。
これを、ジブリが映画にする。
封切り前のコマーシャルには浴衣を着た少女がでており、
外国の作品を日本版にしてしまったのか?
原作の良さが損なわれていないかしら?
そんな危惧も抱きながら、北見イオン内の映画館に出掛けて行ったのが6年前のこと。
映画・・・大満足でした。
アニメ作品として作り変えられておりましたが、原作の主題はそのままに、オリジナルの味わいが存分に楽しめる作品でした。
なにより、‘’湿っ地‘’の映像が美しく、ため息が出るほど。
映画にする・・ということは文章表現にはない「映像」を受け手に届けることですから、その魅力がなければ映画にした意味は無いようなものです。
画像は下記のページよりお借りしました。
www.cinemacafe.net
そんな訳で、私は迷いなくDVD購入を果たしたのです。
異人たちとの夏
さてさて、3人でのDVD観賞の直後、私は
『異人たちとの夏』がどうしても見たくなりました。
『思い出のマーニー』と『異人たちとの夏』には以下のような共通点があります。
●ひと夏の体験であること。
●主人公は、人とのつきあいに”煩い”を感じていること。
●この世のものでないものとの交流を描いていること。
●家族がテーマになっていること。(主人公は共に幼少期に実の親との離別を体験している。)
テレビで放映されたものを録画したVHSのビデオを、長らく持っておりましたが、劣化が激しく数年前に処分しておりました。
「ああ、見たい。」
その思いが抑えきれず、
”買い物に慎重な私”が動きました。
メルカリのポイントで購入したのです。
先日土曜日の午前中。
部屋の掃除や庭の草取りに優先し、届いたDVDを観賞しました。
ああ、堪能いたしました。
そして、古本市で手に入れたところで安心して、まだ読んでいなかった原作を手に取り、読み始めております。
- 作者:太一, 山田
- 発売日: 1991/11/28
- メディア: 文庫
ページをめくります。
本を開いて数行読むと、その本と自分との相性がわかります。
そもそも山田太一氏の作品はテレビドラマにしろ、著作物であろうと大好きなのです。
妻子と別れたので、仕事場に使っていたマンションの一室が私の住居になった。
(中略)
マンションの夜が静かなのに気がついたのは、独りになって、三週間ほどたったころである。
静かすぎるのだ。
といって山の中にいるようだというのではない。
それどころかその七階建てのマンションは、東京の環状八号線道路に面していて、車の流れは二十四時間絶えることがなかった。