エゾシロチョウ

気を良くして

 「初夏の風」と題して庭の花を話題に書いた前回。
毎年一定の時期に見られる、やや大ぶりの蝶が飛んできましたので、庭の記事の添え物にしようと写真に収めました。

紋の無い白い蝶。
以前ざっくりと調べた記憶のまま、この蝶を「スジグロシロチョウ」と記載しました。
が、実はこれはスジグロシロチョウではなく、北海道にしか生息しない「エゾシロチョウ」であることを、いただいたコメントにより知りました。
コメントを下さった、ジノ(https://blog.hatena.ne.jp/xjino/)さんにとっては、遠い北の地まで足を運ばなければ目にすることのできない
憧れの蝶」だとのこと。

そのコメントに大いに気を良くして、私は記事の続編を書くことにしました。
が、今回目にする画像は爽やかものとはいえません。
特に我が娘よ!!
これ以上スクロールしない方がよろしい!!!

kyokoippoppo.hatenablog.com
予めお断りしておきましょう。

発生源に近づいて

 記事投下の翌日、私が目を向けたのは隣家の庭。
エゾシロチョウは、そこに植えられている木の周りでやたら乱舞しているのです。

その様子を写真に収めるべく、図々しくも、のそのそと、隣家の庭の境界線へと足を進めました。

しかし、スマホに映し出される画像はその乱舞の様子を全く伝えてはくれません。

遠景にすれば、小さな蝶は目に映らず、画像を拡大すればエリアは切り取られ、乱舞の全容を伝えることはこれまたできないのです。
出勤時間も迫ってきます。

ならば、蝶の発生源と見られる蛹の集まる枝でも撮っておきましょう。
・・・にしても、それに照準を合わせるのも難しい。
とりあえずアバウトに何枚かを収め、職場へと急ぎました。

昼休みに

 職場へ入れば、やることは次から次へと。
給食の片付けをした後の昼休みが、ほっと一息つく時間です。
担任はその時間も雑用に追われ、その後は清掃指導が続きます。
支援員たちにとっても、この時間は決して昼休憩ではないのです。
たいてい日誌を書く時間に当てられますが、そうは言ってもいくらかは気が抜けて、ちょいと雑談、ちょいとスマホ確認などするのです。

私は隣の支援員Sさんに、早速「エゾシロチョウ」のことを話してみました。
チャイブに止まる美しい写真を見せながら…。

あっ!
そうだわ、出がけに撮った写真どんな感じだろう!
と、そちらも開いてみました。

うーん、木しか写ってないなあ。
写真を拡大してみました。

お!??

これこれ、
画面右側。
蛹が密集しています。
羽化した蝶も写り込んでいます。


スマホ画面に目が釘付けの私に、Sさんが、
「Kさん!ほら教頭先生が…」
と声をかけました。

教頭が、
「どれどれ見せて!」
と興味津々で近づいて来たのです。
写真を見るや
「ああ、エゾノコリンゴだね!」
と木の名称を言い当てました。

「これ、北海道でも希少な蝶になっているんだよ。これはどこで撮ったの?」
「わが家のお隣さんなんです。」
「ええ、俺も見たい!昔、羽化させたことあったんだよ。幼虫の餌を手に入れるのが大変だったんだけどね。」


午後の日課が始まる前のひとときの楽しい会話となりました。

嫌われもの

 美しい姿のエゾシロチョウですが、実はこの蝶は嫌われ者。
蝶が・・というより幼虫が・・・。
とにかく食欲旺盛で葉を食い尽くしてしまうらしい。
また蛹も密集して樹木に張り付くものですから、気持ち悪がられるのもうなずけます。




スクショによって切り取った画像はこちらからお借りしました。
yachou2008.blog.fc2.com

ブログという趣味・・・
わが子たちを綴った一連の話題が終わっても、こんなネタに恵まれる。
なんて楽しいことでしょう。