本の紹介・・・おもしろかった!!!

タイトルの通り!最近読んでおもしろかった本を紹介します。

ふっと、良い風が入ってきました。わたしはふわりと揺れ、相沢さんの髪も揺れました。店主は風を見るように、一瞬、外に顔を向けました。もちろん風は見えません。相沢さんにだって見えません。風は平等ですね。

この文章は大山淳子著『あずかりやさん』の中で見つけ、印象に残ったものです。

シリーズでたくさん出ている本のうちの一冊を貼り付けました。

今回の読書記録は、あまり多くを書く気はないのです。

この文章の中に出てくる「わたし」はいったい何者?
相沢さんとは?
風に髪を揺らす相沢さん…皆さんはどのような人物を想像するのかしら?
そして店主の人となりは?
ふふふ、教えてやーらない!

 この本は勤務する小学校の、第二図書室にありました。
児童書のジャンルなのでしょうか?
なるほど文章は平易で読みやすい。
でも、そこで繰り広げられる人間模様は実に奥深く、慈愛に溢れております。
シリーズがたくさん出ていますが、飽きることなく楽しめます。
とある商店街のお店「あずかりやさん」を中心軸にして繰り広げられるお話です。
収められている全てが・・というわけではありませんが、狭いエリアの中で多彩に繰り広げられる物語といえましょう。




 狭いエリアの中で繰り広げられるという共通点を持つもう一つのお話。
そうそう、主語が(語り手が)一定でないところも『あずかりやさん』との共通項だな。
津村記久子
『つまらない住宅地のすべての家』

これも面白かったなあ!
とある住宅地の一角に住む住人たちの話です。
物語が始まる前のページに、家の並びと住人の家族構成が図解で示されています。
が、そこは◯◯家という表示のみ。
読み始めるや、ワラワラと登場する人物の名前に面食らい、
「え?どこに住むどなただっけ?」
と混乱した私は、自分のためのメモを作り対応しました。


路地に整然と並ぶ家の中に住まう人々。
その人たちの心。
心配あり、
後ろ暗い過去があり、
小さなキズもあり、
今や犯罪に着手せんとする企みもあり。
でも、それは住まいの外には漏れてはきません。
よってその住宅地の佇まいは、それぞれの人たちにとってただただ何の変哲もない、面白みのないものだったのです。
そこに、波紋が生じます。
長年に渡る職場での横領がバレて、有罪となった「女」が刑務所から逃げたし、この住宅地のあたりに近づいてくるのです。
さあ、どうなる?
これもね、読んでお楽しみ下さい!

チャンチャン♪

私の記事はここまでにしておきましょう。


あっ最後に冬の漬物。
夫がすごい勢いで平らげておりますよ!

今日から12月。
雪が積もりました。

といっても、数センチ。
今季初めての雪。
汚れのないまっさらな雪、きれいです。
日本海側はどっさりと積もったようです。
「きれい」と眺めるいとまもなく除雪に追われていることでしょう。