扉をあけて・・・1

友に会いに・・・

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 気温がストンと下がった8月1日。
朝から霧雨が降り、寒いくらいの陽気となりました。

気持ち良いミストに包まれ、連日の猛暑から解放された日。
その日は待ちに待った日でもありました。

3年ぶりに友達と会うことになったのです。

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待ち合わせ場所は、サロマ湖の対岸のあたり。

さあ!出発!
湖沿いに1時間ほど車を走らせました。




  
 会うのは元同僚のHさん。
同僚といっても彼女は当時小学校教諭であり、私は支援員。
職種は違いましたが、同じ職員室で3年余を過ごしました。
会っては数年で別れることが宿命の職場です。
別れた後は、大抵交流が途絶えてしまいがちですが、彼女とは縁が続いております。

初めて会った印象は、決して良いものとはいえませんでした。
彼女は若く、美しく、颯爽としており、思った意見はバチッと言葉にするタイプ。
私は勝手に気後れを感じたのでした。

そのHさんと、ひょんなことから親しくなり、その後大事な友としてつながっております。

普段の交流は無いに等しいものの、ここぞというときには、真っ先に会いたい人なのです。
彼女にとっての「私」もきっとそういう存在なのだと思うよ!!だよね???
だから、この日、私も彼女もサロマ湖畔のその場所にワクワクしながらやってきたというわけ。


たくさんたくさん語らいました。たくさんたくさん笑いました。
私が、ポイントお片付けの話をしましたら、
「それで、その貯まったポイントはどうなるの?
と彼女2回も聞きました。

だからあ!何にもならないよお!
と私。
それだけで面白い!

Hさんは、天職とも思えたという教職をすでに辞しておられます。
お子さんを3人もうけ、今はスターバックスコーヒー店のパート店員として働いています。

会社の理念やコーヒーの知識など、新しく学べる機会を得たことを喜ぶ彼女!
いいね🎵
とても素敵だ❗

ティール時代

 そして、私は彼女からとても興味深い話を聞きました。
皆さん
ティール時代という言葉をご存知でしょうか?

私は初めて聞きました。

初めは経営のあり方としての「ティー」がまず導入されたようです。

ティール組織とは何か
 ティール組織とは、社長や上司がマイクロマネジメントをしなくても、目的のために進化を続ける組織のことだ。そのため指示系統がなく、メンバー一人一人が自分たちのルールや仕組みを理解して独自に工夫し、意思決定していくという特徴が見られる。

(ビジネス+ITのウェブページより)

この考え方を子育てや教育にも応用した一冊の本『ティール時代の子育ての秘密』を紹介されました。

聞いた説明で・・・・
まずは食いつきましたよ。
私!

家に帰ってからすぐに検索!

好きだわ!
この理念。
少しずつ学んでいきましよう。

むやみに◯◯しない

 世の中はもうすでに、ティーの流れが始まっているそうですよ。
それが実際にどのような変容なのか?を分かりやすく説明しているものを見つけました。

西原宏夫 Nishihara Hiroo|note
note.com
1.「戦い」を仕掛けない。 
2. むやみに「目標」や「夢」を設定して、それを追いかけない。 
3.むやみに「聖人」にあこがれない。  
4. むやみに「いい人」、「強い人」、「立派な社会人」のふりをしない。装わない。格 好つけない。 
5.自分の弱さや欠点をさらすことに抵抗感がない。 
6. むやみに人を批判しない。  
7. むやみに「美しい物語」にあこがれない。むやみに理想を追わない。  
8. 秩序のない混沌(カオス)の中にいても居心地の悪さを感じない。

これに続いて25まで列記されております。
興味を持たれた方のために下記に添えておきますね。

このね、むやみにって大切なワードだと思うわ。
それそのものを否定しない、ただむやみにそれにこだわることから脱却しようとする考え方のようですね。

新しい扉の前に立っている自分を感じます。
そっと開けて中へ踏み出すのはきっとワクワすることでしょう🎵

これを学んで、このような考え方やあり方をしっかり取り入れるに至ったら、私は今の仕事を続けることが難しくなるかもしれませんね。

教育現場は、まさに従来の価値観によって運営されているからです。
とくに8番
「秩序のない混沌(カオス)の中にいても居心地の悪さを感じない。」
を心から受け入れるのは難しいでしょうね。


私そのものが従来の価値観によって育てられ、出来上がった代物ですから。

まずは惹かれたこの価値観ですが、むやみに、このティールなるものに飛び付かず、静かにゆっくり学んでいきたいです。

Hさんによれば、従来の考え方=昭和的な価値観をことさらに批判しなくても、自ずと矛盾として、何らかしらの問題として立ち行かない事態が出現するそうなので、戦う必要は無いとのこと。

そのように言っていたと思います。
そうでしたよね!!??

ここまで綴ってきた私は、今シュタイナーの次のような言葉を思い出しています。

誰かが何かをいうとき、別の考えをもつ人は、「違う」と言います。私たちはどこかで相手と違った判断を下します。その場合、その誰かが間違っていたのかもしれませんし、私たちが間違っていたのかもしれません。ある点では、誰かが正しく、別の点では、私たちが正しいのです。ですから一方が他方と違う判断をするとき、自分の判断を基準にするわけにはいきません。そうしても意味がありません。
 
賢くなった人は、常に自分の判断を引っ込めます。自分の判断に執着しないために、自分が正しいと思ったときでも、意見を引っ込めます。

kyokoippoppo.hatenablog.com

過去記事はこのように続いております。

文章を続けて読みますと、物事の判断には自分を無にすることが大事であると述べられております。

自分を無にして、二つの物言いをまず受け取れ、と。
自分自身が二つのものごとと対立する必要はないのだと。
すると、二つのものごとそれ自身が矛盾し合う。
このようにして物事の判断は、自分によってではなく、外から下される。

 そのようにして、賢者は判断するのです。

Wさん!!
素敵な時間をありがとう。
新しい扉の前に立たせてくれてありがとう!!!f:id:kyokoippoppo:20210803122702j:plain:w700

おそらく、この記事続きますことよ!!

西原宏夫 Nishihara Hiroo|noteより、9番~25番まで。


9.発生した出来事や世の中の現象などに対して、論理的で美しい説明や理由付けを むやみに求めない。出来事や現象が、ただ「ある」ことを認める。  
10.むやみに「いい・悪い」の判断をしない。起きた出来事や結果、自分や他人の行為、 自分や他人そのものなどに対して、ありのままを受け取り、判断を保留する。  
11.いかなる結果が出ようとも、それを淡々と受け入れる。  
12.物事を「正義 vs悪」のパターンで読み解こうとはしない。「正義」を振りかざし て「悪」を糾弾しようとはしない。自分や他人やお互いに対立をする人たち、あ るいは組織、国家などに対して...。 

13. むやみに「善人」と「悪人」を切り分けない。 
14. むやみに「正・誤」を判別しない。 
15.むやみに自分と人、あるいは他人同士を比較しようとはしない。存在しているだけで十分に価値があることを実感として把握している。  
16. むやみに「コントロールしよう」とはしない。他人も自分も組織も世論も...。説 得して他人の意見を変えようとはしない。したがって「社会を変えよう」という インテンションはなくなる。

17. 恋愛は、激しく燃え上がらず、静かな感じになる。パートナーに対して、独占欲 や嫉妬心が希薄になる。
18.あらゆる場面で「無条件の愛」が発揮される。  
19.自分とは異なる意見、思想、価値観、文化の人と一緒にいても居心地の悪さを感 じない。 
20.他人の問題行為、わがままな行為、エゴむき出しの行為に対して、むやみに嫌悪 感を抱かない。  
21. むやみに「自己顕示欲」むきだしの言動に走らない。 

22. 自分自身、起きている出来事、他人との関係などを、客観的に遠くから見る視点を確保している。 
23.他人や社会が、自分や自分の言動をどう見るかを、むやみに気にしない。
24. むやみに過去を悔やまず、未来を思い煩わない。  
25. 自らをあけわたし、宇宙の流れに乗ることができる。傍から見ると、やたらに運 が良いように見える。

この25の変容を見ると、非常に禅的であり、哲学的です。
昨今の世の中の変化の多くはAIというデジタルシフトによってもたらされるという論調が多いのですが、この「人類の意識レベルの変化」という視点からながめてみると、さらに現在私たちが置かれている状況がよく見えてきます。