2018-01-01から1年間の記事一覧

意外な境地から再びぼちぼちと・・・

林竹二について書こうと思った 林竹二について書こうと思ったのです。 そして「急ぎ旅じゃあないのだから・・」とつぶやいて、戦後の教育や子ども達を取り巻く環境などについて、つらつらと綴って参りました。 前回は、『体育座りからたどりついた意外な境地…

体育座りからたどりついた意外な境地②

先生達は子どもを見ていない 写真集『授業の中の子どもたち』(日本放送協会出版協会)のⅢ章に、林竹二と竹内敏晴の対談が載せられています。 下記はその一部です。 竹内 つまりその一人一人に可能性があり、その一人一人が主役だということと、 そこで発せら…

‘’体育座り‘’からたどり着いた意外な境地①

きょーつけえ!やすめ!きょーつけえ!やすめ!前へならえ!! ’’体育座り’’・・・ご存知ですよね。 ’’三角座り’’とも呼ばれるそうです。 皆さんはのようなイメージをお持ちでしょうか? 私は近所の小学校で支援員として働いております。体育座りといえば、…

後ろに組まれた手がほどけていく

後ろに組まれた手 前回は静岡県のある小学校で写された写真を紹介しました。 校内を歩く際、手を後ろに組むことを強要され階段すらもそのようにして歩く子どもの姿でした。 つまずいても手も出せない、不安定極まりない姿勢。 1970年代から1990年半ばあたり…

何のための教育?

管理教育 学校というところは、少なくない人数の、まだ未熟な子どもを集めて一定時間預かるわけですから、ある程度の管理は必要なのだと思います。 そしてその程度によっては、足りない=指導できていないと指摘されたり、 過剰=やり過ぎと言われたりするので…

停電という非日常 ②

見開き全面の記事が届きました。(北海道新聞) キアゲハ前蛹 職場である小学校は、朝6時に停電が解消されていたら通常通り、引き続き停電だったら休校・・・ この連絡は前日受けていました。 同僚の支援員さんが直接我が家を訪ねて口頭にて伝えてくれました。 …

停電という非日常 ①

全道って! 地震に伴う停電に気づいたのは6日、木曜日の朝でした。 震源地からは遠い我が家は揺れを感知できず、夜中にファックスがブーンとうなり、ワンコが吠えたものの、それと災害を結びつけることもなくそのままおねんね。 朝夫に、「夜ファックス入っ…

言い訳ブログ

混沌テーブル 週末にはブログをアップして、せめて1週間にひと記事を更新していきたいと思っております。 今週も・・・・・ となるとこんな内容にならざるを得ず。100パーセント個人的な内容であることを先にお断り。 夏休み明け2週間を過ぎた我が職場です。 私…

カラスの軍団

ああ!似てる 前回は際立った管理教育を行った愛知県の東郷高校と日生学園について書きました。 kyokoippoppo.hatenablog.com「形から入る教育」であり、強圧的な指導で生徒をコントロールし、反逆を許さず徹底した従順を植え付けるものでした。「そういう学…

嫌な場所 怖い場所

戦後の子どもや教育に関する事がらをポチポチと書きすすめております。 参考にしている一冊・・・ 『子どもやがて悲しき50年』(村上義雄編・太郎次郎社)のページを進めましょう。 あるティーンの姿 前回のブログで紹介した企業戦士たちの写真に続くのは、‘’熱中…

企業教育 学校教育

夏休み終了 猛暑、大雨、雷、ゲリラ豪雨・・・・極端な気象の影響を受けた今年の夏でしたね。(過去形で語ってしまいましたが、本州はまだ夏継続中のことでしよう。) こちらは、雨ふりの寒いお盆となりました。 紫陽花とコスモスが同時に咲く北海道。 ススキの穂…

手拍子そろえてチャチャンコチャン🎵

すっかり寄り道 戦後の教育史をたどっていたのに、そちらは「消された学校巨摩中学校」で留まっております。 そしてすっかり寄り道をしております。 前回は北海道の七夕祭りについて書きました。 kyokoippoppo.hatenablog.com 寄り道ついでに今回は、北海道…

ろうそくだせ

『桐の花』『グスベリ』 (このブログ七夕の日に間に合いました。) 石森延男によるこの本が大好きでした。 石森氏の幼少期の思い出が語られております。 読んだのは高校生の頃です。 文章が素晴らしく、楽しく共感を呼ぶお話がたくさん。 読むと風景や様子…

夏休み

夏休みだあ! お断りしておきますね。個人的なことのみのブログです。 私にしては短いサイクルでブログを更新しております。それには訳がありまして、一連のブログ、「長浜氏の理念を手がかりに」を8月7日までに仕上げたいと思ったからです。 8月7日は旧…

長浜功氏の理念を手がかりに⑦・・・乞食の子 パート2

kyokoippoppo.hatenablog.com kyokoippoppo.hatenablog.com このブログは先に投稿したものと関連しております。お時間が許しましたらこちらと合わせてお読み下さい。 放浪をやめた一家 「この子を学校にやりなさい。」 ある日、物乞いの先で出会った白髪の老…

長浜氏の理念を手がかりに⑥・・・・乞食の子パート1

このブログは先に投稿したものと関連しております。 お時間が許しましたらこちらと合わせてお読み下さい。 kyokoippoppo.hatenablog.com kyokoippoppo.hatenablog.com 盲目のとうちゃん、知恵遅れのかあちゃん この本は、まさしく‘’乞食の子‘’であった台湾人…

長浜功氏の理念を手がかりに⑤・・・この道のむこうに

このブログは先に投稿したものと関連しております。 お時間が許しましたら、こちらと合わせてお読み下さい。 kyokoippoppo.hatenablog.com kyokoippoppo.hatenablog.com パンチート この道のむこうに (Y.A.Books)作者: フランシスコヒメネス,Francisco Jim´e…

長浜功氏の理念を手がかりに④・・・・イクバルの闘い

このブログは先日投稿したものと関連しております。 お時間が許しましたら、こちらと合わせてお読み下さい。 kyokoippoppo.hatenablog.com kyokoippoppo.hatenablog.com びっくりした写真 まず先に、この写真に出会いました。 『未来って何ですか ぼくがいち…

長浜功氏の理念を手がかりに③・・・・カムイ伝

カムイ伝 このブログは先日投稿したものと関連しております。 お時間が許しましたら、こちらと合わせてお読み下さいませ。 kyokoippoppo.hatenablog.com kyokoippoppo.hatenablog.com 『カムイ伝』は、大変衝撃的な内容でした。感情移入して読むと苦しくなる…

長浜功氏の理念を手がかりに② 

長浜氏の教育に対する理念 『地方公立校でも「楽園」だった』の著者である川村美紀氏が大学院で学んだ際の教授であった長浜功氏。彼の教育に対する理念は以下のようなものだと思います。・教育は貧困を克服するための力にならなければならない。 ・その際体…

長浜功氏の理念を手がかりに ①

長浜功氏 長浜功氏は先に書いたブログ『地方公立校でも「楽園」だった』の著者である川村美紀氏が、東京学芸大学 大学院で学んだ教授です 長浜氏は戦後の優れた教育として、 ・無着成恭の生活綴方教育(山びこ学校) ・山梨の巨摩中学校 ・東井義雄の実践 を挙…

小さく減らして大きく増やす

利殖の話ではなく・・・・ 「消された学校」(山梨 巨摩中学校)についての記事は、精力的に書いて、私にしては短い期間で投稿してゆきました。 というのも、本書は、町の図書館が旭川の図書館から借りた上で、手渡してくれたものだったからです。 むやみな延長で…

つながり①

今回のお題は「つながり」です。 巨摩中の名前こそ、聞いたことはありましたが、私は、この学校の事実を知りませんでした。 戦後の教育問題や子どもをとりまく環境についてポチポチと書いておりますが、 巨摩中のことはどうしようかな?飛ばして先に進もうか…

消された学校

巨摩中教育 さて、続きです。 巨摩中学校のことでしたね。 前回のブログで、続きは次回と書きましたが、 この学校での実践をブログで伝えきるということは、不可能だなあと感じております。 kyokoippoppo.hatenablog.com ⚫教師によって作り出された自主教材…

『地方公立校でも「楽園」だった』

卵を立たせた上級生 湧別図書館の司書さんが調達してくれたこの本。 2005年9月の発行で、著者は川村美紀さんという方です。 私は主婦である。どちらかというと、家事の苦手な、なまけものの主婦である。 このように書き出されています。 息子さんが一人おり…

再来年のことを言うと・・・・

kyoko‥中学生 私が中学校に入学したのは、1970年の春のこと。 真新しい制服に袖を通す新生活にワクワクして、通ったことを覚えています。 児童数増加のため、小学生4年生のときに分校に移っていった懐かしい友の顔にも再会できました。 ぶんぞう先生という…

疾走する10年がもたらしたもの

廃液によって 北国に春が来たと思ったら、あっという間に夏至が過ぎ、もう日は短くなってゆくのです。 夏を実感する前に秋が始まるようで、何ともやりきれません。 しかしこれは、冬本番の前には日が長くなり春の準備が始まる安堵とセットのもの。 そう言い…

長馬していた小学生

校庭のない学校 団地というのができて転校生が増えてきたのは、私が小学4年生のころ。 ある転校生は高架を走る新幹線を見て 「わあお!」 と歓喜の声をあげました。 団地は新しくおしゃれで、コンクリート製の頑丈な建物に住む友達は流行に乗っているように…

1969年 大学闘争のころ

気温急降下 暑いね、暑いねとあいさつを交わしていた数日前のこと、夕方になるとともに冷たい北風がオホーツク海の方から吹いてきて、気温が一気に落ちました。 今朝はカッコウののどかな鳴き声も、ハルゼミの賑やかな鳴き声もビタリと止み、シトシト冷たい…

斎藤喜博と林竹二

カッコウ 6月・・・・夜明けが早く、カッコウの声が聞こえてくる季節。ライラックも開花しました。 こちらで暮らして間もない頃はカッコウの鳴き声に感激し、新しい土地で暮らすのだなあという思いを新たにしたものです。 夏至のころの夜明けの早さにも驚きまし…